ポケモンGOがまもなくロシアとベラルーシでプレイ不可能に

2022年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻に対し、各国の政府だけでなくゲーム業界もロシア非難に動いており、3月7日にはActivision BlizzardとEpic Gamesがロシアでのゲーム販売を見合わせています。さらに、人気位置情報ゲームのポケモンGOを手がけるNianticが、「まもなくロシアとベラルーシでゲームの提供を停止する」と発表しました。

Pokemon Go will soon be unplayable in Russia | Ars Technica
https://arstechnica.com/gaming/2022/03/pokemon-go-will-soon-be-unplayable-in-russia/

Nianticの公式Twitterアカウントは3月11日に、「私たちは国際社会とともに、ウクライナにおける平和と、一刻も早い暴力や苦しみの終息を願っています。Nianticのゲームは、ロシアとベラルーシではダウンロードできなくなり、ゲームプレイもまもなく停止される予定です」とツイートして、ウクライナ侵略に踏み切ったロシアと、ロシアに軍事的な支援を行っているベラルーシでゲームサービスを打ち切ることを明らかにしました。

We stand with the global community in hoping for peace and a rapid resolution to the violence and suffering in Ukraine. Niantic’s games are no longer available for download in Russia and Belarus, and gameplay will also be suspended there shortly.

— Niantic ???? (@NianticLabs)

これまでにも、前述のActivision BlizzardとEpic Gamesのほか、Microsoft・Ubisoft・Electronic Arts・CD Projekt Red・Take-Two Interactiveといった大手ゲームメーカーが続々とロシアでの製品販売停止を打ち出していますが、その多くはあくまで新しく購入するゲームの制限にとどまるものでした。そのため、例えばEpic Gamesが手がけるFortniteのロシア人プレイヤーは課金や賞金の獲得はできないものの、ネット対戦などのプレイは問題なく可能な状態です。

Microsoft・EA・CD Projekt Redがロシアでの製品販売およびサービス提供を停止 – GIGAZINE

同業他社がロシアにおけるゲームソフトやゲーム内アイテムの販売停止にとどまる中、アプリのダウンロードだけでなくサービスまで停止するとしたNianticの対応は、他社よりも一歩踏み込んだものと評価されています。なお、ウクライナのミハイロ・フェドロフ副首相は3月2日に、あらゆるゲーム会社に対して「ロシアとベラルーシの全アカウント停止」を求めていました。

今回の停止措置の対象となるタイトルは、2016年にリリースされ2018年にロシアでサービスを開始したポケモンGOのほか、「ハリー・ポッター：魔法同盟」や「ピクミンブルーム」など比較的新しいタイトルも対象となります。

ポケモンGOのサービス停止を報じたIT系ニュースサイト・Ars Technicaは「2021年1月時点で、ロシアのポケモンGOプレイヤー数は上位10カ国内にも入っていないので、Nianticにとってはロシア市場はそれほど重要ではないかもしれません。加えて、主要なプラットフォームの1つであるGoogle Playストアがすでにロシアをブロックしているので、そもそもゲーム会社がロシアでサービスを続けこと自体が難しくなっているおそれもあります」と指摘しました。

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