セイコーマートでいつも買うものを「セットリスト」形式で聞いてみました
北海道で愛される、セイコーマート。
道民から熱狂的支持を得ていることでお馴染みであるローカルコンビニだ。しかしながら、よくよく考えてみると、自分以外の他の人がどのようにセイコーマートを使っているのかはよく知らない。
北海道で生まれて北海道で育った友人たちが、普段セイコーマートで買っているものをセットリスト(音楽ライブの曲順のことです)形式で聞いてみることにした。
どんなセトリなんだろう!
(1)高校からの友人編
まず聞いたのは高校時代からの友人。同じ大学に通っていて、ごく稀に会う(大学の敷地が広過ぎるので学部が違うと全く出会えないのです)。
「セコマで普段何買うのかセットリスト形式で教えて!」と理解に苦しむ頼み方をしたのだが、さすが高校からの付き合い。ものすごい速さで意図を呑み込んでくれた。
そんな友人が普段セコマをよく使うタイミングは、飲み会の買い出しや夜ご飯の買い物とのこと。いまは家でのひとり飲みでも使うそうだ。
よってセットリストのテーマは「酒のあて」だという。ではセットリストを見ていただこう。
セットリストに登場する商品を集めてみると、このようになる。
ものすごくセコマらしい商品が集まったセットリストだ。
まず最初に手に取ったのが酢いかと酢だこ。
酒のあてとして酸っぱいものを無性に食べたくなったときによく買うとのこと。
友人は「ここがセトリの肝だね」と初っ端から熱が入っていた。なぜかと問うと「酢だこと酢いかをどっちも買って一気に食べたら気持ち悪くなったから、食べるならどちらかにしたほうがいい。私はそれをいちばん伝えたい」とのこと。
おお。予想外の主張が含まれていた。
みなさんは欲張らずにどちらかに絞って召し上がってください!
次に登場したのがフライドチキン。セイコーマートでは店内調理の弁当やホットスナックを「ホットシェフ」と銘打って販売している。
フライドポテトやザンギなど、揚げ物類が充実していて、これはその看板商品だ。
買い出しを共にしている人と「一緒に売られているザンギとの違いはなんなんだろう」と話すまでが様式美だそうだ。ザンギも買って食べ比べればいいのにと思ったが、そこまではわざわざしないらしい。なぜ!
ここで満を持して現れたのが、スパークリングワインの「スラナ」。
これはごく最近セトリ入りを果たしたとのことで、それもそのはず、今年新発売のものだからだ。リリースしたての新曲じゃないか!
スパークリングで夏にぴったり、と友人も推している様子だった。
そしてここからがアンコール。いわゆるシメのようで、まず最初が110円パスタだ。
この110円パスタ、「高校生のときみんなよく食ってたよね」とひとしきり盛り上がった。
われわれが通っていた高校の近くにセイコーマートがあり、貧乏な高校生のオアシスであった。食パンを一斤持ち込んで、パスタをありったけ挟んで貪り食っているやつが同級生にいたくらいだ。ここまでくるとこのパスタの存在は「救い」でしかない。
しかも当時はこのパスタは100円で、今よりもっと安くて超ありがたかったのだ。エモい。
この安さと量、「酒のあて」をうたうセトリのシメとしても、小腹を満たす要因としてもぴったりである。
さて、ダブルアンコール。本当に最後の曲である。
登場したのは北海道メロンソフト。デザートだ!
セコマにしかない限定感が好きでよく買うとのこと。確かにメロン味のソフトクリームは他ではなかなか気軽に買えないかもしれない。
よーし、セトリが締まった!
このセットリスト、「へえ〜」と「やっぱり」が入り混じった緩急のあるいいセットリストであった。初心者も古くからのファンも大切にするタイプのバンドのそれだ。
それでは次のライブ現場に移動しよう。
(2)大学からの友人編
次に紹介するのは大学からの友人に聞いたセトリだ。
彼とは演劇サークルで出会った仲である。みなさんにわかりやすく言うと、WANIMAになる記事で登場した、緑のTシャツを着た彼だ。
ではセットリストをご紹介しよう。
熱意のこもった2曲で勝負するタイプのセットリストだ。
思わず「長渕か」とツッコみたくなる(偏見です)。
このセットリストのテーマは「バイトで働いた後の課外活動。その1時間の空き時間でちょっと食べる軽食」とのこと。
1曲目にはむぎ茶をチョイス。
友人は他のコンビニでは水を買うそうなのだが、セイコーマートでは決まってむぎ茶を買うらしい。
セイコーマートのお茶は600mlであるのに対し、水は500ml。しかも同じ値段。謎の価格破壊が起きていて、量を重視するなら……とむぎ茶を買っていると言っていた。
共にセットリスト入りしているのが「冷たいラーメンカップ」。
この冷やしラーメンを舞台上でうまそうに食べている演劇があり、それを見てから食べるようになったと友人。どういう芝居だったんだろう。
むぎ茶と冷やしラーメンで260円。他のコンビニで260円だと、お茶とおにぎり、もしくはコーヒーとパンくらいしかイメージできないが、セイコーマートは本当に守備範囲が広い。それがわかるセットリストであった。
たった2曲で多くが伝わる。やっぱり長渕みたいだ(偏見です)。
(3)地元の幼馴染編
最後に紹介するのは地元の幼馴染のセットリストだ。
近くに家があって、小さいころから現在までずっと遊んできた。いまや彼は会社員。僕は大学院生。人生いろいろだなぁ。
彼のセットリストがこちらだ。
テーマは「ぜいたくな昼食」。デザートまでついた興奮のセットリストだ。
まず登場するのは弁当類。入店すると手作り弁当のあるホットシェフコーナーを見に行き、チキン南蛮弁当を狙う。なければとり天丼を手に取るとのこと。
チキン南蛮もとり天丼も、幼なじみの味の好みを打ち抜いているらしく、好んでよく食べているとのこと。
続いて、フライドチキンかザンギ。揚げ物のコンボで盛り上がる。
ちなみに、先ほど生まれた「フライドチキンとザンギ、どう違うのか」の謎について聞いてみると、「味付けが違う」とのこと。
注目はその次のペプシだ。「いやいやただ飲み物をコンビニで買っているだけだろう」「コンビニで飲み物買ったら高いだろう」そんな意見が聞こえてくる。そんなことはないのだ。
なんとペプシ、96円(撮影当時の価格)なのだ。商品にもよるが、このように、スーパー同等の価格で飲み物が買えたりするのがセイコーマートのよさだ。メッセージ性が強いペプシなのである。ここがセットリストの要なんだろうな、と勝手に思った。
最後に、デザートのクレープでステージの幕が降りていく。
各社、コンビニデザートでしのぎを削っているなか、セコマのデザートは手ごろさが光る。このクレープは税込108円!安い!
幼なじみのセットリストも味・量・安さを兼ね備えた、いわゆる「強い」神セトリであった。
僕のセットリストも紹介します
最後に、僭越ながら僕のセットリストも紹介します。
テーマは晩酌。たいていこんな感じで買っている気がする。
バイトが終わった夜遅く、できるだけ安く美味しく飲みたい時によく買う組み合わせだ。
パームビールは以前「さあみんな、セイコーマートで酒を買え」の記事で紹介したうまいベルギービールだ。安いのにしっかり本格的な味がする。自分の中でのお決まりビールがこれだ。
ビールをあけた後のおつまみは、フライドチキンとモツのトマト煮込み。
セコマは近年、冷凍食品に力を入れていて、ちょっとした酒のあてがたいへんうまい。このモツのトマトハーブ煮込みは特に気に入っていて、モツがモツらしく正直にちょっとくさいのが美味しくて好きだ。
冷凍食品は他にも角煮やよだれ鶏などメニューが豊富になってきており、バリエーションには事欠かない。夜遅くの商品が少ない時間帯に店に行ったとしても、冷凍食品はいつでもあるので安心なのだ。さよなら、「あっ食べ物何もないじゃん」の悲しみ。
あとペプシは安いので、気づいた時にいつも買っている。
うーん!もうビール飲みたいので記事を締めようと思います。我慢ができない。
友人たちは(自分も)それぞれ、セコマの良さを活かしてしっかりセコマを使い倒しているようであった。いつかフェスのタイムテーブルを組んでみたい。セイコーマートの商品で。
※紹介した価格は撮影当時の価格です。特売価格と定価が混在している場合があります。詳しい価格等は店頭でご確認ください。
皆さんのセットリストも教えてください
さて、この記事をご覧の道民(もしくは北関東民)のみなさん。もしよろしければハッシュタグ #セコマセットリスト をつけて、みなさんならではのセットリストをつぶやいて盛り上がりませんか?
みなさんもぜひ、セットリストを音楽ナタリーばりに紹介してください。色々なセコマセットリストを見ることができるのを楽しみにしています!