コロナ軽視派のデータ分析に警鐘 – かさこ

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全国で今まで過去最多となるコロナ感染者数が記録されているが「コロナなんて6月で終わる」「6月終わればコロナは感染者数激減する」と予想していたコロナ軽視派が予想が大ハズレしてしまったがためにここにきて「感染者数なんて意味はない!重症者数が大事だ!」といっていたものの重症者数が東京でも100人超になり重症者数予測も大ハズレすると今度は「今の死亡者数は少ないから問題ない!」と確定値ではない途中経過の数字を持ち出し当初予想が大ハズレしたことを隠蔽するために論点すり替えている。

確かにワクチン接種が進んだので今までの感染者数と今の感染者数の意味合いは違う。ワクチン接種によりたとえば重症化率が1/10になるなら感染者数が10倍に増えてもトントンになる。ただ率が下がっても感染者数がその分増えれば重症者数は増えてしまう。

コロナ軽視派はもっともらしいデータを恣意的に集めてその時々に少なそうな数字でたいしたことないと言い続けているが第4波で多くの人が亡くなったようにこれまでも予想を外している。

そもそも感染者数と重症者数と死亡者数にはタイムラグがある。今、重症者数が少ないから大丈夫!今、死亡者数が少ないから大丈夫!というのはこのタイムラグを無視している。

コロナは感染したらいきなり死ぬ病気ではない。これまでの傾向をみると感染してから重症化するまでに1〜2週間のタイムラグがあり重症者が亡くなるまでも2〜3週間のタイムラグがある。

たとえば東京の第3波の推移をみると感染者数のピークは1/7だが重症者数のピークは1/20で死亡者数のピークは2/3だ。*東洋経済オンラインのグラフより

コロナ軽視派が感染者数予想を大幅に外した苦し紛れの言い訳で「今は死亡者数が少ないから問題ない」というのはタイムラグを無視した詭弁といえる。

もちろん今回はワクチン接種があるので重症者数も死亡者数も大幅に少なくなる可能性はある。しかしすでに東京では重症者が100人超。ワクチン未接種の人もいるわけでまた第3波より感染者数が大幅増になれば率が減っても数は変わらなくなる。

コロナ軽視派は数字を見て大丈夫だと分析しているのではなくコロナはたいしたことないという結論ありきのもとその都度都合のいいデータを持ってきているだけで都合の悪いデータは意図的に無視している。こうした詐術に騙されないよう気をつけたい。

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