ライフハッカー[日本版]2021年10月1日掲載の記事より転載。記事中の情報は掲載時点でのものです。
iOS 15のアップデートで、Appleは、iPhone標準ブラウザであるSafariにいくつかの大きな変更を加えました。
期待に応えてビジュアルがガラリと変わっただけでなく、いくつかの重要な機能も新たに追加されています。
Macユーザーなら、恐らくもうSafariの機能拡張になじみがあるでしょう。機能拡張は、ついにiPhoneやiPadでも使えるようになったのです。
Safariのウェブブラウジング体験を高めるために、サードパーティーの機能拡張がインストールできるようになりました。
Appleは、新しい機能拡張を見つけやすいように専用のウェブストアも用意しています。
それでは早速、iOS 15を搭載したiPhoneにSafariの機能拡張をインストールする方法と、その使い方を見ていきましょう。
Safariの「機能拡張」とは?
Safariの機能拡張は、iPhoneのブラウザの中だけで動くちょっとしたアプリのようなものです。
標準のSafariでは使えない、新しい機能を使えるようにしてくれます。たとえば、機能拡張を使ってコンテンツをブロックしたり、広告を表示させないようにしたり、あるいはセキュリティを向上させたり、パスワードを自動入力したりできます。
iPhoneにSafari機能拡張をインストールする方法
すでにお伝えしたように、機能拡張はAppleがiOS 15で導入された機能です。ですから、Safariの機能拡張を見つけてインストールするには、必ずiPhoneやiPadをアップデートしておく必要があります。
Mac用Safariと違って、ブラウザから直接、機能拡張のウェブストアにアクセスすることはできません。その代わり、以下のような手順を取る必要があります。
1. iPhoneかiPadで「設定」を開く。
2. メニューを下にスクロールし、アプリのリストの中から「Safari」を選択する。
3. 「一般」の下に「機能拡張」と表示されているので、それをタップする。
4. 機能拡張はまだインストールされていないため、何も表示されない。「機能拡張を追加」を押す。
5. iPhoneで「App Store」の「Safari機能拡張」が開く。
6. リストの中から、好きな機能拡張を見つける。「入手」を押して自分のデバイスにインストールする。
機能拡張は、ほかのスタンドアロンのiOSアプリと同じようにインストールされます。今から使い方をご説明しますので、どうぞご心配なく。
この方法のほかに、「App Store」の検索フィールドを使ってSafariの機能拡張を探してインストールすることもできます。
iPhoneでSafari機能拡張を使う方法
iPhoneにインストールしたSafariの機能拡張は、最初はどれも無効になっています。
ブラウザで使えるようにするには、Safariの「機能拡張」メニューから、それぞれの機能拡張を手動で有効にする必要があります。
また、インストールした機能拡張によっては、そのアプリを立ち上げて設定する必要があるかもしれません。
手順を1つずつ見ていきましょう。
1. 再び「設定」>「Safari」>「機能拡張」を開く。
2. ここにインストールした機能拡張が表示される。トグルボタンをオンにすれば有効になる。
3. ホーム画面か「Appライブラリ」から機能拡張アプリを開き、必要に応じてアプリ内の設定を行なう。
4. 次にデバイスで「Safari」を開き、機能拡張を使いたいウェブページにアクセスする。
5. 「共有ボタン」を押し、iOSの「共有シート」を開く。
6. 下にスクロールして、インストールした機能拡張の選択肢があれば選択して設定する。
現在、「Safari機能拡張」のストアはコンテンツブロッカーでいっぱいです。
こうした機能拡張の中には、共有シートでメニューアイテムが表示されないものもあります。その場合は、それぞれの機能拡張のアプリを立ち上げれば、好みの設定に変更できます。
Safariの「機能拡張」は可能性の扉を開く
私たちは何年も前から、iPhoneのSafariで機能拡張が使えるようになるのを待っていました。今のところ、「App Store」で選べる機能拡張は限られているものの、これは何か大きな変化の始まりです。
より多くの開発者が機能拡張の開発に関わるようになれば、選択の幅も格段に広がるはず。それはMac用「Safari機能拡張」のストアを見ればわかるでしょう。