2022年9月1日にロシア最大手のタクシー会社であるYandex Taxiがハッキング被害を受け、偽の予約により全ての運転手が1つの場所に誘導された結果、モスクワの通りで渋滞が発生したと報じられています。
Yandex Taxi zhakowana. Taksówki utworzyły korek – Geekweek w INTERIA.PL
https://geekweek.interia.pl/transport/news-czegos-takiego-jeszcze-w-moskwie-nie-widzieli-dziesiatki-tak,nId,6258500
Hackers atacam a maior empresa de táxis da Rússia e causam engarrafamento em Moscovo – Observador
https://observador.pt/2022/09/02/hackers-atacam-a-maior-empresa-de-taxis-da-russia-e-causam-engarrafamento-em-moscovo/
Hackers Created Large Traffic Jam In MoscowSouth Front
https://southfront.org/hackers-created-large-traffic-jam-in-moscow/
モスクワで発生したタクシーによる渋滞の模様は、以下から見ることができます。
A Watch Dog-type hack in Moscow: multiple fake orders through Yandex Taxi caused a traffic jam on the Kutuzovsky Prospekt that reportedly lasted btw 40 minutes and 2 hours
Yandex confirmed this was caused by attackers attempting to disrupt the servicehttps://t.co/B9XKTZbO33 pic.twitter.com/K3Hk6qaEZm
— Oleg Shakirov (@shakirov2036)
タクシー車両の渋滞は、モスクワ中心部にあるクツゾフスキー大通りで発生し、40分～2時間続きました。
ドアミラーを見ると、後ろにタクシー車両が並んでいるのが分かります。
数十台のタクシー車両が集まるという珍しい光景に、多くの見物客が集まりました。ある通行人はロシアの日刊紙・コメルサントに対し「タクシードライバーがこんなにたくさんいることに驚きました。この区画は、いつもなら5分で走れる距離です。タクシーは大渋滞で3、4車線がぎっしりでした」と話しました。
ロシアのセキュリティ企業・SearchInformのセキュリティ責任者であるAlexei Drozd氏によると、モスクワでこのようなハッキング事件が発生するのは前代未聞とのこと。タクシーを1カ所に集合させるような偽の予約には、Yandex Taxiに登録してアカウントを作成する必要がありますが、電話番号だけでなくクレジットカード番号の入力も必要になるため、今回の攻撃はアカウントの乗っ取りにより行われたものではないかと見られています。
タクシー会社のアカウントや携帯電話がハッキングされ、偽の予約が行われる問題は以前にも発生しており、その背景には西側諸国や「キエフ政権」、つまりウクライナ政府が関与しているとの主張がなされています。また、Yandex Taxiは2022年6月にも障害に見舞われており、モスクワやサンクトペテルブルクの多くの市民がタクシーを呼べない事態に直面しました。
Yandex Taxiはメディアに対し、「セキュリティサービスは、人為的に車両を集めようとする試みを速やかに阻止しましたが、ドライバーは偽の予約のため、約40分も渋滞に巻き込まれました。この件に関する補償の問題は、近日中に解決されるでしょう」とコメント。再発防止のため、同様の攻撃を検知および阻止するためのアルゴリズムの改善が実施済みであると強調しました。
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