安いだけではなく品揃えも豊富なダイソー。時に思ってもみないモノが売っていることは、ロケットニュース24でも幾度となくお伝えして来た。言わば、宝探しみたいな楽しさもあるのがダイソーなのである。
こんなに色んなものがあるなら、近頃話題のミャクミャク様のコスプレくらいならできるのではないだろうか。そこでダイソー商品だけでミャクミャク様になってみよう!
・ミャクミャクとは
2025年に開催予定の『大阪・関西万博』。まだ先の話かと思いきや、どことなくモンスターを思わせるキャラデザで発表直後から注目の的となっているのが公式キャラクター・ミャクミャクである。
顔の周りに巻き付く臓物みたいな物体、臓物についたギョロリとした目玉。その風貌で「世界中から愛され、親しみを持たれる公式キャラクターを目指します」とか説明に書かれているものだから悲しき生命体にしか見えない。『メイドインアビス』に出てきそうだ。
・まずは青
とは言え、デザインはシンプル。使われている色も青と赤の2色のみでシルエットも特徴的だし、造形にも複雑な部分はない。なりきるのは意外と簡単なのではないだろうか?
まず、いかに全身を青くするかだが、ダイソーをパトロールしてみるとこの点については問題なさそうだ。例えば、これとか使えそうだな……
クールタオルポンチョ(税込330円)
ポンチョなだけではなくフードがついている。何より青い。おっ! コイツも使えそうだぞ……
不織布ラッピングセット(税込110円)
服屋ではないため、布が足りない部分も出てくるだろう。そういう時にフレキシブルに使える布はあった方が良い。何より青い。パンツが女性用しか見当たらず、しかもMサイズまでしかなかったのは不安要素ではあるが青いから良しとしよう。
青いアイテムが豊富なので体全体の色味は特に問題なさそうだ。
・意外なハードル
一方で、立ちはだかったのは顔周りの臓物をどうやって再現するかである。最初はストッキングにボールでも入れようかと思っていたが、赤いストッキングなんて売ってない。っていうか、店内に赤がほぼ見当たらないのである。
手袋やタオルなどはもちろん、ラッピング素材ですら赤がない。確かに、身の回りのものが真っ赤だったら落ち着かないかもしれないが、これは誤算であった。身につけられるものでは臓物を作るのは無理そうだ。そこで目をつけたのがこれ。
パーティーグッズコーナーにあったバルーンアート(税込110円)
色とりどりの風船の中には赤色のものもある。図工でなんとかならないだろうか? っていうか、赤いものはほぼこれ以外選択肢がないし、やるしかない。
・図工5の実力
膨らませたバルーンに布テープ(税込110円)とネイルポリッシュ(税込220円)で目玉を作る。パッと見でミャクミャク様と伝わるように目玉の個数と位置にはこだわった。
また、目玉を1個だけ飛び出させることで臨場感を演出。飛び出している目玉はコンパクト包丁研ぎ(税込110円)を使用した。
というわけで、なんとか臓物も完成。ちなみに、私は中学時代、図画工作の評価が5段階中5だった。あと、大学は芸術学科である。今回もまたエポックメイキングなものをクリエイトしてしまったかもしれない。さっそく、ミャクミャク様セットをフル装備してみたところ……
変態がそこにいた。
ミャクミャク様にはなれなかったが、悲しき生命体にはなれた気がする。
──トーマス・エジソンは言った。「発明のためには、優れた想像力とがらくたの山が必要だ」と。
良くも悪くも想像を絶するのが創るということだ。
だからこそ、何かを創ることにはその瞬間だけの輝きがあるのではないだろうか。
今回もそんな “命の輝き” を感じることができた。
なお、現在ダイソーは50周年記念のSNSアカウントで「#ダイソーDIYフォトコンテスト」を開催中。これはダイソーの商品を使ってDIYした画像をインスタグラムやTwitterに投稿するもので、優秀作品を投稿した人には豪華賞品のプレゼントもあるという。2022年9月30日23時59分までとのことなので、自信のあるダイソークリエイターは参加してみてもいいかもしれない。
参考リンク:ダイソー、Instaram @expo2025japan
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.