香川の讃岐うどん屋と長野の蕎麦屋が手を組んだ!【家そば放浪記】第85束:スーパー玉出で買った石丸製麺(桝田屋食品)『大窪寺そば』税込289円(1人前97円)

ロケットニュース24

前回、「関西は “そば” より “うどん” 文化なのかな?」みたいなことを書いたが、まるでそれを裏付けるように、今回チョイスしたお蕎麦『大窪寺そば』の販売者&製造者事情が、実に興味深いのである。

まず製造しているのは、関西とはあまり関係のない、そばの本場・長野県の「桝田屋食品株式会社。こちらの会社は「乾麺、半生そばの製造販売」を主とする、まさしく「お蕎麦屋さん」なのだが、一方の販売者は……

うどんの本場、香川県にある「石丸製麺株式会社」。そうめんやひやむぎ、はたまた蕎麦も販売しているが、主となる商品は讃岐うどん。つまり『大窪寺そば』は、“香川の讃岐うどん屋さんが長野のお蕎麦屋さんに作ってもらった商品” といっても差し支えないだろう。

ちなみに『大窪寺そば』の「大窪寺(おおくぼじ)」についてANAのサイトで調べてみると、四国お遍路旅の最後(88番札所)であるらしく、やはり巡礼後の名物は「うどん」らしい。しかし今回の商品は『大窪寺そば』……。

なんだか様々なエッセンスが交錯しているが、その味やいかに?


デカい鍋にタップリのお湯を沸かし……


5分ゆでて……


完成。


して、そのお味は──


家だね〜。これは家だね〜。THE・家というくらいの家。決して、まずいわけではない。ある意味、安心できる味ではある。しかしながら、ど真ん中の家蕎麦だ。

とはいえ、この蕎麦のポテンシャルを最大限に引き出す方法はいくらでもある。たとえば温かい「カレー南蛮そば」なんて最高に合いそうな予感がする。あんかけ系のつゆも良いが、「天ぷら蕎麦」なんかも合いそうだ。

逆に、「冷」の「もり・ざる」には適さないと私は思う。とにかく “温かいそば” で攻めるのが吉

ちなみに先のANAサイトによると、「徳島県との県境に近いこの場所は矢筈山の中腹に位置し、平地と比べひんやりとした空気が漂います。」と書いてある。やはり “温” が良いのであろう。


執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24

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