アメリカのジョー・バイデン大統領が、2030年までに全国50万箇所規模の電気自動車(EV)向け充電ステーションネットワークを構築するという公約の実現に向けて、ステーション設置の最低基準の提案を行いました。各州がすべてのドライバーが利用可能な充電ステーションネットワークを作っていく土台になることが期待されています。
Biden-Harris Administration Takes Key Step Forward in Building a National Network of User-Friendly, Reliable, and Accessible Electric Vehicle Chargers | US Department of Transportation
https://www.transportation.gov/briefing-room/biden-harris-administration-takes-key-step-forward-building-national-network-user
Biden announces standards for electric vehicle charging stations
https://www.cnbc.com/2022/06/09/biden-announces-standards-for-electric-vehicle-charging-stations.html
Biden administration announces national standards for electric vehicle charging networks | The Hill
https://thehill.com/policy/energy-environment/3517189-biden-administration-announces-national-standards-for-electric-vehicle-charging-networks/
国内の温室効果ガス排出の最大要因が運輸関連であるアメリカにとって、EV化推進は重要な環境政策です。政府は2030年までに自動車販売台数のうち半数をEVにすることを目指しています。
運輸省は、2030年までに全国に50万箇所の充電ステーションネットワークを構築するというバイデン大統領の公約に沿う形で、新たに国家EVインフラ(NEVI)フォーミュラ・プログラムのもとで資金提供を受けるプロジェクトの最低基準および要件について、立法案通告(NPRM)を発表しました。
この最低基準は、充電ネットワークが誰でもアクセス可能で、使いやすくて信頼性が高く、異なる会社間であっても決済システムや価格情報、充電速度について相互運用できるようにするためのものだとのこと。
運輸省のピート・ブティジェッジ長官は「EVへの移行を支援するには、ガソリンスタンドでの給油と同様に簡単に充電できる仕組みを全国規模に構築しなければなりません。今回の新たな基本ルールは、すべてのアメリカ人にとって便利で、手頃な価格で、信頼性が高く利用しやすいチャージャーネットワークを全米規模で構築するのに役立つでしょう」と述べました。
今後、充電ステーションは州間高速道路沿いに50マイル(約80km)ごとに設置することが求められます。また、それぞれの充電ステーションはドライバーの急速充電のニーズに対応できる最低限の数と種類のチャージャー設置が義務づけられます。
80kmごとに電気自動車用の充電ステーションを配備する計画が発表 – GIGAZINE
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