西武線ユーザーになったことが2回ある。
どちらの時も、「自宅の最寄駅はどこ?」と聞かれて答えるたび、「果たしてわかってもらえるだろうか」と悶々した。どうやら西武線とは、沿線に住むとかしないかぎり滅多に使わない路線のようなのだ。
今日は「西武多摩湖線」を推させてほしい。多摩湖線の電車は3色もあるのだ。
「多摩湖駅」は「西武遊園地駅」
ご存じの方がいたら握手したい。多摩湖線は東京都にある、国分寺駅と多摩湖駅をむすんでいる路線である。
……のだが、そもそも「多摩湖駅ってどこ??」って思った人が結構な数でいるんじゃないかと思う。
多摩湖駅は……えっと。どう説明したらわかりやすいんだ。まず、位置的には東京の多摩地区の北のほう、東村山市にある。
とはいえ、東村山をよく知っていても、「多摩湖駅わからないぞ!」っていう人がいるかもしれない。
なんとこの駅、つい去年名前が変わったのだ。
それまでは42年「西武遊園地駅」という名前だった。
なぜなら西武園ゆうえんちの近くにあったから。
「名前が変わったということは西武園ゆうえんちが遠くなったの?」とか、もしかすると「西武園ゆうえんち……なくなっちゃった?」とお思いなる人もいるかもしれないが、そんなことはない。
西武園ゆうえんちは今でも近くにある。
変わったのは入場口の最寄駅だ。2021年にリニューアルをした時にあらゆることが変わり、入口の場所も変更になった。
当時の西武線のプレスリリースには「西武園ゆうえんちの最寄り駅を、お客さまに便利でわかりやすくします!」と書いてある。
そんな、静かに名前が変更になった多摩湖駅が終着にある多摩湖線。何がいいってまず電車のカラーが3色展開なのである。
2022年6月現在。
しかも、西武線のアプリを使うと……
多摩湖もいい
多摩湖駅の近くにある多摩湖もいい。
ちなみに多摩湖は通称で、村山貯水池という名前である。そう呼ぶと一気に印象が変わりますね。
1927年に完成したので、あと5年もすると100歳になる。
100歳、いいな。ご長寿。いい響き!
たっぷりの水が見たい、だけど海がちょっと遠いという人で、「家から多摩湖までそんなに遠くないよ〜!」っていう人におすすめだ。
行きやすいとは言い難いから、誰におすすめしていいのかよくわからなくて、若干弱気気味におすすめしてしまったが、とてもとても、大好きな場所である。
もし行った際には、国分寺駅の売店とかに売っている小平産ブルーベリーの入ったランチパックも買ってほしい。
小平市はどうやら日本のブルーベリー栽培発祥の地らしいです。むかし4年住んでたのに知らなかった。