2022年6月1日から、ゴディバのショコリキサーに、ちょっと気になる新フレーバーが登場した。それが「糀(こうじ)とホワイトチョコレート」。ゴディバホワイトチョコレートと、米糀の甘酒を合わせたものらしい。
甘酒は確かに甘くて美味いが、しかし香りには独特のクセがあり、苦手な人もいる。安易に混ぜるには、地味にリスクがある食材だと思うのだ。実は筆者も苦手なので普段は飲まない。しかし、そこはゴディバ。何か上手いこと仕上げてきそう。気になったので飲んでみることに。
・アルコール0%
甘酒ということでアルコール度数がどうなっているのかも微妙に気になっていたが、メニューを見たところ0%だそう。アルコールフリー。は? アルコール無しとか、それもう酒でも何でもねぇじゃん。「甘酒」じゃなく「甘」じゃん?
と思ったら、米麹の甘酒は「ノンアルコールのため、子どもから大人まで、誰でも飲むことができます」と農水省のHPに書かれていた。常に40度以上の酒にしか目を向けない人生を送っていたせいで知らなかったぜ!
・白い
お値段はレギュラーが税込み690円で、ラージが税込み790円。どちらもテイクアウトの値段だ。今回はレギュラーサイズをオーダー。
公式HPによると、トッピングされているのは餅米のライスパフと、ジンジャーパウダーだという。
側面はこんな感じ。全体的に真っ白でまぶしい。匂いを嗅いでみたが、この時点では甘酒っぽさは感じられなかった。
・ホワイトチョコがメイン
とりあえず混ぜて飲んでみると、意外な結果が。真っ先に来るのはホワイトチョコの甘さだ。味に甘酒はほとんど感じられない。あくまで、ゴディバのホワイトチョコがメイン! ゴリゴリに甘酒を押し出してくるかと思っていたが、その真逆で攻めてきた。
じゃあ甘酒は完全に抹殺されているのかというと、そうでもない。芯にホワイトチョコの甘さがしっかりと通っていて、その周囲に甘酒の香りがフワッと漂っているような感じ。不思議なバランスだ。
その甘酒の香りも、よくある甘酒よりクセが無い。絶妙に甘酒フレーバーの上品な部分だけを抽出したかのような塩梅となっている。ホワイトチョコの味と共に甘酒の香りが常に感じられるが、嫌味さは全くない。
先に述べた通り、筆者は甘酒が苦手なタイプ。しかしゴディバの調整の前では、苦手なはずの甘酒フレーバーも美味く感じられる。さすがはゴディバということか。味からスゴみが滲み出ている。
また、甘酒をフィーチャーということで「和」な感じになっているかというと、そうでもないのも面白い。甘酒でも果てしなくしっかりとゴディバのチョコ。日本ではなくベルギーみ。
普段以上にゴディバの巧みなスキルを見せつけられたかのような気がする。まとめると、「糀とホワイトチョコレート」は、普通に甘酒が好きな人はもちろん、甘酒が苦手な人でも美味しく飲めて、しかもアルコールフリーという圧倒的に間口が広い仕上がりだ。
理屈はよくわからないが、甘さにベタついた感じが驚くほど無く、やたらとヌケの良い清涼感があるということも伝えておこう。これはガチに誰にでも推せる! 近所のゴディバで是非飲んでみてくれ!