「すぐおいしい、すごくおいしい」でお馴染みの世界初の即席麺、日清の「チキンラーメン」が誕生してから60年以上が経つ。世界が愛してやまないカップラーメンも、初めの1歩はチキンラーメンから。みんな、もっとチキンラーメンに敬意を払おうな!
それはさておき、2022年4月4日、そのチキンラーメンの新商品、その名も『0秒チキンラーメン』の発売が開始となった。ついさっき「敬意を払おう」と申し上げたばかりだが、これに関しては「公式が異常」と言わざるを得ない……(絶句)。
・フットワーク軽すぎ
数年前から、ちょいちょいSNSで「チキンラーメンをそのまま食べると美味しい」と話題になる。それもそのハズ、元からチキンラーメンには味が付いているので、そのまま食べればベビースター風に美味しくいただけてしまうのだ。
とはいえ、お湯をかけることを前提としているので、素のチキンラーメンはやや味が濃いめ。そこを日清が気にしたのかどうかは知らないが、最初からそのまま食べる用に開発されたのが『0秒チキンラーメン』である。
SNSの話題に公式自ら乗って来るとは、さすがにノリの良さで知られる日清食品である。「もっと別に開発するものがあるだろ」と思わなくもないが、このフットワークの軽さは素直に見習いたい。まあ、異常だけど(誉め言葉)。
・お湯厳禁
さて、気になる『0秒チキンラーメン』は。メーカー希望小売価格が111円(税別)。パッケージには「湯戻しして食べるとおいしくありません」と記されている。あくまで『0秒チキンラーメン』は、そのまま食べてこそ真価を発揮するようだ。さっそくパッケージを開けてみると……
たまごポケットがありやがった。
なんという芸の細かさ。そのまま食べるなら「たまごポケット」は必要ないのに、それでもあえて元のチキンラーメンの形状を保つとは、さすが遊び心にあふれる日清食品である。どう考えても頭がおかしい(誉め言葉・2回目)。
・ちゃんと作っておる
で、実際のお味はというと「ベビースター的なチキンラーメン」としか言いようがない。確かに塩分は控えめで、すぐにノドが乾くようなこともなかった。めちゃめちゃウマいかどうかは別にして「そのまま食べるように作ったんだな」ということは伝わってきた。
ちなみに、その後に本家チキンラーメンをそのまま食べてみたところ、驚くほど塩分を強く感じたから、やはり『0秒チキンラーメン』はそれ用に出来ている。そのまま食べるなら『0秒チキンラーメン』一択だ。まあ、本当はベビースターでいいんだけども。
というわけで、日清食品の真面目な異常さが前面に出ている0秒チキンラーメン。興味がある人はぜひ1度ご賞味いただきたい。間違えてもお湯をかけて食べてはいけないゾ☆