トヨタ自動車は10月1日、歩行領域のモビリティシリーズ「C+walk(シーウォーク)」の立ち乗りタイプである「C+walk T(シーウォークティー)」をトヨタ車両販売店を通じて販売開始した。また、レンタリース店においても取り扱いを開始する。
C+walk Tは、立ち乗りタイプの3輪BEV(バッテリー式電動自動車)。ステップ高150mmと低くフラットなステップによって、乗り降りしやすく、操作しやすいのが特徴。
同社では、人間ひとりのスペースに限りなく近いコンパクトなサイズに加え、人の「歩く」速さで移動することで、周りの歩行者と「横並び」で会話ができるなど、歩行空間での高い親和性を追求。
さらには、走行時に前方の人や障害物との衝突回避に寄与する障害物検知機能なども装備し、歩行者との共存を目指したという。
法人利用としては、広大な施設内での移動や警備の現場で働くシニアの歩行負担の軽減、公園や施設内を巡るアクティビティツアーといったシーンを想定する。
実際にセコムが、広域エリアにおける巡回警備の効率化と警備員の負担軽減を目的に、常駐警備サービスに導入。10月上旬より、国立競技場の警備において実運用を開始する。
また、大和ハウスグループの大和リースは、利用者の移動負担軽減とサービス向上を目的として、花博記念公園鶴見緑地内で10月下旬から運用を開始する予定。
同社は、関連法規の改正動向も踏まえつつ、将来的には公道での使用も見据えているという。加えて、日常生活の中で長距離の歩行に困難を感じている人をサポートし、利用者の行動範囲の拡大に貢献するとしている。
なお、C+walkシリーズの座り乗りタイプ、車いす連結タイプについては、市販化に向けて現在開発をすすめている。