ちょっとフォトショに近付いてきた?
1985年のWindows 1.0からOS内に付属していたお絵描きソフト「Microsoft Paint(マイクロソフト ペイント)」。皆さん使っていますか?
世の中には本気で極めたアート作品も多数生まれていますが、使い勝手や機能面があまり充実していないので使用されることも少なく、2017年には「今後はアクティブに開発されない」と発表された死にソフトでした。
なぜか2023年に奇跡の神アプデ!
新しくなる「Paint」には、なんとAdobe Photoshop(アドビ フォトショップ)などのグラフィック系ソフトでおなじみのレイヤー機能が搭載されます。
例えばアニメのセル画のように、背景が透明な画像を何枚でも重ねて、深みのある描画が可能になります。ベタ1枚の絵ではなくなるので、レイヤーごとに修正や移動、テキストの変更などが簡単に行なえます。
レイヤーは隠したり複製したり、結合も削除も1クリックなので、作画の幅が無限に広がります。
背景の削除もボタン一発
それに伴い、背景のない透過PNG形式もサポートされます。画像が無背景ならキャンバスはグレーのチェック柄になるので、Photoshopに慣れた人ならいつもの感じです。
選択ツールを併用して1クリックで背景の削除し、残したいイメージを抽出できるようになるので、ウェブ用に透過PNGを作成するのも楽チンです。
ちょっとした機能の追加で、まるで不死鳥のような復活劇です。これで「Paint」がもっと使われるようになりますね。
まだ一部でお試し中
これらの機能は、Windowsの新機能を試したい人が使うCanary ChannelとDev Channel(バージョン11.2308.18.0かそれ以上)にお目見えし、市場に出る前にさまざまな意見を募ることになっています。普通のユーザーが使えるのは、もうちょっと先ですね。
Source: Microsoft (1, 2) via Boing Boing, GEEK.COM