「これやれるのは全米でここだけ。そう思うと、先取り感すごくて面白い」
そうThe San Francisco Standardに語るのは、ロボタクシーですでに6回セックスを経験したアレックスさん(仮名)。
よく取材に応じたもんだなと感心しますが、「車が完全自動運転になればカーセックスは増加する」という科学者の予言の通りに事は進んでいることになります。
全体で何割の人が経験済みかはわかりませんけど、「そういうことする人は当然いるよね」とだれもが漠然と思っていたことが裏付けられた形です。
ところでロボタクシーって何?
完全自動運転の無人タクシーのことを、英語で「Robotaxi(複数形Robotaxis)」といいます。
全米初の実用化となるサンフランシスコでは、夜間の試験運用を経て、8月上旬から24時間365日体制に切り替えることで州の許可が出ました。
運営会社はライバル関係にあるCruise(クルーズ:GE傘下)とWaymo(ウェイモ:Googleのスピンオフ)の2社です。
渋滞もたらし台数半減
このうちCruiseについては、24時間体制に切り替わった翌11日、交差点で何台も立ち往生して大渋滞したこともあって(動画の1:00~)、州車両管理局(DMV)に稼働台数を半分に減らされてしまいました。
たまたまその日は野外フェスの「Outside Lands」が開催されていて、一帯のWi-Fiの回線が混みあってシステムダウンしたみたい。ほかにも乾き切ってない舗装の道にはまったり、消防車にぶつかったりしているので、そういう細かいところの調整がこれからの課題ですね。
なぜか性行為で使われるのはCruiseばかり
そんなことより首記の件をもっと細かく!という皆さまのために少し書き加えておきますと、取材に応じた人たちは揃いも揃ってGE系のCruiseを利用していました。
なんでかはわかりません。Waymoの車だと「Googleに見られてる」って感じちゃうのかな。
万一のとき検証に使えるよう、内外のセンサーとカメラで四六時中見張っているのは、Cruiseも同じなんですけどね…。
フロントガラスが曇っても止まらない
冒頭のアレックスさんが経験したのは「仲直りの軽いもの」から「なんでもありの全部盛り」まで多岐に渡ります。
「フロントガラスが曇って前が見えなくなることもあるので、ほかの車では考えられないし問題だよね」とのこと。
ミーガンさん(仮名)は一糸まとわない姿でガウンを羽織って深夜のCruiseに乗った経験者。ゴールデンゲートパークをひと回りしてきたら、野外フェスの照明が車内を煌々と照らして外に丸見えになって、隣の車のドライバーにくすっと笑われたと言ってます。
違法じゃないの?
今のところ2社とも利用規約に禁止条項は特に設けていません。どのみち車社会アメリカでは国民の6割以上がカーセックス経験者と言われていますし、先のミーガンさんは
「公道でやってはいけないこと。タブーだと思うと余計に楽しくて興奮するのよ」
と言っています。禁じて減るようなことでもない予感。
Source: The San Francisco Standard