ジョブズが激怒したGoogleの裏切り

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AppleとGoogleはテック業界における最大の「ライバル」です。

この2つの大企業がどのようにライバルになったかを、Appleに詳しいYouTubeチャンネル「Apple Explained」が解説しています。

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*Category:テクノロジー Technology|*Source:Apple Explained ,wikipedia(1),wikipedia(2)

当初のGoogleはApple創業者スティーブ・ジョブズのお気に入りだった



最近、スマートフォンを購入された方はAppleのiPhoneか、GoogleのPixelのようなAndroid端末かのどちらかを選択されたことでしょう。

そして、AppleとGoogleはスマートフォン事業以外の分野でも激しい競争をしています。

しかし、スマートフォンが普及する前は、この2社は非常に密接なビジネスパートナーでした。

アメリカ人ジャーナリストが書いた本には、AppleとGoogleがあたかも一つの会社であるかのように重なり合う部分が非常に多いと主張しています。

2001年、Googleが創業して3年目の頃、共同創業者のラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンはスティーブ・ジョブズに接触し、GoogleのCEOになってくれるように頼んでいます。

しかし、当時のジョブズはAppleとピクサーの経営で手がいっぱいでした。

そこで、ペイジとブリンはエリック・シュミットをGoogleのCEOに起用することにしました。そして、ジョブズはペイジとブリンのメンターとしての役割を果たすと申し出たのです。

この出来事が、AppleとGoogleの非常に親密な関係の始まりです。

さらにジョブズは、Appleの取締役を務めていたビル・キャンベルにシュミットを含むGoogleの経営陣を指導するように説得もしていました。

なぜジョブズは、最終的にAppleと競合する可能性があるGoogleを助けようとしたのでしょうか。

その理由は、当時のGoogleは検索事業でビジネスをしており、既に「Yahoo」や「Ask Jeeves」などの競合他社がいたので、ジョブズはGoogleがAppleのライバルになるとは考えていなかったからです。

またAppleとGoogleは、Microsoftによるパソコン業界の支配を抑え、オンラインサービスやモバイルデバイスの支配を阻止するという使命を共有していたので、実際に手を組むことは理にかなっていました。

そして、当時の2社は直接の競合相手ではなかったので、互いの製品やサービスから利益を得ることができました。

この時期のGoogleの成長の大部分は、ジョブズとAppleから多大な支援を受けていたことが要因になっています。

そして、この関係は2004年にiPhoneが開発されるまで、順調に進んでいました。

Appleは秘密主義の会社ですが、製品に関してAppleと協力関係にある特定の関係者とは、情報を共有をする必要があります。

そして、初代iPhoneに純正アプリとして「Google Maps」と「YouTube」が入っていたことを考えると、AppleはiPhoneの開発中にGoogleに相当量の情報を与えていたはずです。

このiPhoneの情報が、2005年にGoogleが「Android」を買収するきっかけを作ったのかもしれません。

また、iPhoneが公になる2年前の2006年にシュミットは、Appleの取締役に就任していたので、今まで以上の未公開情報を入手していた可能性も高いです。

2007年1月にiPhoneが公開されたとき、GoogleのCEOであるシュミットはiPhoneの紹介の際にステージに登場しました。

シュミットは、GoogleとAppleのコラボレーションについて、冗談交じりに両社の合併を提案するほど関係は良好でした。

しかし、その11ヶ月後、GoogleがiPhoneのタッチスクリーンなどの発明を借用したプロトタイプのAndroid端末を発表すると、状況は一変しました。

ジョブズはGoogleの行動を攻撃だと受け止めました。両者の歴史を考えると、ジョブズが怒るのも無理はないのかもしれません。ジョブズからしてみれば、応援していたGoogleが突如として裏切られたのです。

両社の信頼は失われました。ジョブズは当時、Appleの全資産である400億ドル(約5兆円)を使って、Androidを潰すと息巻いていたそうです。また、Androidは盗品であり、破壊するためであれば核戦争をしても構わないとも発言しました。

ジョブズがここまで感情的になってしまう理由は、もう1つあります。それは以前Windowsとの間でも同じようなことがあったからです。

ジョブズがMacintoshの開発を主導し、グラフィカルユーザーインターフェースを基盤にしたOSを搭載したとき、MicrosoftがMacintoshの開発に協力していました。

その時、Microsoftのビル・ゲイツは、Appleが「Macintosh OS」を他のハードウェア会社にライセンス供与しないということを不思議に思いました。

そこでゲイツは、Microsoftの「Windows OS」として「Macintosh OS」を作り直させ、ライセンス供与の準備を始めたのです。

そして、Macが発表されたちょうど1年後、MicrosoftはWindowsを発表しました。そして、WindowsはAppleがMacintoshで築いた勢いを破壊して、パーソナルコンピューター市場の90%以上を獲得しました。

この出来事は、GoogleがAndroidを発表したことと非常に類似しています。

ジョブズは、二度とこのようなことを起こらせないようにするために、全力でAndroidを破壊しようとしたのです。

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