箱アイスの王、「ヨーロピアンシュガーコーン」。ヨーロピアンがシュガーでコーンなのだろうなとは感じさせるネーミングだが、もはや由来や意味などはどうでもよくひと続きの単語として確固として存在している。現クラシエフーズがベルフーズであった1985年に発売して以来の大人気商品であることはご存知のとおりだ。
さて、おそらくその追随商品にあたると思われるのが、センタンの箱アイス「クランチシュガーコーン」だ。
「ヨーロピアンシュガーコーン」から遅れること22年、2007年の発売であるがそれでももう14年のロングセラーである。
この2商品を、いつかきちんとくらべねばと思っていた。
※この記事は「デイリーポータルZをはげます会」会員(有料)先行公開記事です。冒頭の一部を公開いたします。
「ヨーロピアンシュガーコーン」だと思っていたら「クランチシュガーコーン」だった
いつだったか、「ヨーロピアンシュガーコーン」だと思って買ったら「クランチシュガーコーン」だったことがあり、以来「クランチシュガーコーン」については「ヨーロピアンシュガーコーン」みたいなやつ、としての認識で、しかしかまわず買い続けてきた。
冒頭でご紹介のとおり、その歴史からいって、知名度は「ヨーロピアンシュガーコーン」が圧倒的だろう。私同様、「クランチシュガーコーン」については模倣品的な印象で買っている方もいるかもしれない。
今日はこれを、ちゃんとくらべ、そして今後は別のものとしてきちんと向き合いたいと思う。
箱は「クランチシュガーコーン」がちょっとでかい
この2箱を同時購入することはこれまでなかったし、今後もないことで、状態としては惑星直列みたいなものだ。災いが起こるやもわからぬ。
並べて分かったが、箱は「クランチシュガーコーン」のほうがほんの少し大きい。両者とも5個入りは同様である。
外観としてはやはりパイオニアである「ヨーロピアンシュガーコーン」に風格があり、またそのオリジナリティが圧倒的な既視感をうみだしている。
成分、熱量、わりと違います
続いてパッケージから成分と熱量をくらべてみよう。
味わって差分を取る自信があまりない私のようなものにとってこの情報は命綱である。
どちらもアイスとしての種別は「ラクトアイス」。この種別は厚生労働省が定めるいわゆる「アイス」の分類で、アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイスがある(かき氷系のは「氷菓」)。
ラクトアイスは3種類のうち最も乳脂肪が少ないタイプだが、その両者でも比べると「ヨーロピアンシュガーコーン」よりも「クランチシュガーコーン」の方が脂肪分を多く含んでいるようだ。
また原材料を見ると「ヨーロピアンシュガーコーン」はシュガーコーン部が比率で一番多く、「クランチシュガーコーン」はチョコレート部が多く締めるらしい。
わかりやすいのがカロリーで、なんと両者でひとつあたりカロリーが41kcalも違った。「クランチシュガーコーン」の方がカロリーが高い。
41kcalってどれくらいだろう。調べると卵だと半分くらいらしい。豚バラ肉だと10gちょいくらい。
調べることにより、多いのか少ないのか余計にわからなくなるパターンだった。
とはいえ、案外差があるものだ。
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