メドレーは5月18日、介護・障がい福祉事業所向けのオンライン動画研修サービス「ジョブメドレーアカデミー」において、新機能「研修作成アシスタント」の提供を開始したと発表した。
ジョブメドレーアカデミーは、介護・障がい福祉事業所向けのオンライン動画研修サービス。事業所の職員は、プロ講師による豊富で質の高い講義動画をPCやスマートフォンを利用して視聴可能。
さらに、受講状況の把握、研修資料やレポートのダウンロード、オリジナル動画の投稿、多言語対応などの特徴がある。現在5000本以上の講義動画が配信されており、事業所のニーズに合わせた新しい動画を毎月追加しているという。
研修担当者は職員に習得してほしいスキルに合った講義動画を検索し、組み合わせることで独自の研修カリキュラムが作成可能となっている。一方で、膨大な動画の中から目的に沿ったものを選ぶには、労力と時間がかかってしまうといった状況が見受けられたという。
同社では、研修作成の手間を削減するため、法定研修のような定型の「研修パック」の活用提案に加え、動画の検索方法や精度の改善に取り組んできた。
そこで今回、生成AI(Azure OpenAI ServiceのGPTモデル)を活用した新機能として、研修作成アシスタントの提供を開始した。「Azure OpenAI Service」(gpt-3.5-turbo/text-embedding-ada-002)を活用することで、エンタープライズレベルのセキュリティ・可用性・安定性を担保。入力した内容がAIの学習に利用されることはなく、「Azure OpenAI Service」独自のコンテンツフィルターの存在により、不適切な入出力がフィルタリングされるため、安心して利用できる。
これまで研修作成にかかる所要時間は1件あたり20分程度だったというが、同機能をすでに利用した事業所では約75%減の5分程度で実施できたケースもあるという。特に研修作成がまとめて行われることが多い年度初めなど、繁忙期における業務負荷の低減と業務効率化が期待できるとしている。
なお、目標の提案や学ぶべきテーマの生成にはAzure OpenAI Serviceを活用。テーマに沿った動画の提案は、Azure OpenAI ServiceとOpenSearchを組み合わせることで実現した機能となる。