「 ブランドグロース には動いて、適応して、機会をつかむことが重要だ」:マローンスリアーズのメアリー・アリス・マローン氏

DIGIDAY

メアリー・アリス・マローン氏が2014年に創業したラグジュアリーフットウェアブランド、マローンスリアーズ。創業以来「むずかしい方法」でシューズを製造することにより他社とは一線を画し、極めてハイレベルの職人技により人気を博している。マローン氏は最新ポッドキャストで顧客とのつながりやコラボの重要性などを語った。

メアリー・アリス・マローン氏が2014年に創業したラグジュアリーフットウェアブランド、マローンスリアーズ(Malone Souliers)は、創業以来、「むずかしい方法」でシューズを製造することにより他社とは一線を画している。

ロンドンでローンチしたマローンスリアーズは極めてハイレベルの職人技により人気を博している。マローン氏はイーストロンドンにある有名なコードウェイナーズ製靴学校で靴職人としての経験を積んだ。卒業後、同氏はフットウェア会社の設立を目指して活動を開始し、同社はプレミアムブランドへと成長した。

マローンスリアーズはスニーカーやフラットシューズも展開しているが、象徴的な製品はモーリーン(Maureen)というハイヒールだ。マローン氏は2015年にいまではベストセラーとなっているこのシューズを制作したとき、その意図的なデザインとエンジニアリングが消費者を魅了するとわかっていた。当初はその独特なシルエットゆえにバイヤーからためらいもあったが、モーリーンは同ブランドの2015年春夏コレクションの一部としてデビューし、主力製品になった。

「モーリーンの制作はエンジニアリングの偉業だった。しっかりしたサポートのあるシューズでしかも美しい」とマローン氏はGlossyポッドキャストの最新エピソードで語っている。「モーリーンを購入してもらうためには最初は説得が多少必要だった。だが、(モーリーンが)人気になり、それ以降、状況は一変した」。

マローンスリアーズが業界での地位を確立したいま、マローン氏は全体像を俯瞰している。同社のeコマースサイトを構築したほかに、最近では新しい製品カテゴリーと新しい国際市場へ拡大した。「(マローンスリアーズは)ライト級ボクサーだと考えている。動いて適応して、機会があればそれをつかむことが重要だ」。

以下はポッドキャストから追加のハイライトである。読みやすさのために若干編集されている。

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グローバルブランドとしてのパンデミック下の障害

「(まわりに見られた障害の)多くは配送についてだった。特に、配送の困難さはほとんどの人から認識されていないことのひとつだ。大部分の人はAmazonからであれ、ブランドの店舗からであれ、素晴らしい商品を受け取ることに慣れている。燃料費が急騰して航空便も足りず、海外に配送できないし、船便では遅すぎるので問題が重なっていく。だが、当社には並外れたチームがあり、イタリアには製造と倉庫の両方で素晴らしいパートナーがいる。パンデミック全体において当社は出荷を早期に行ってきた。これについては非常に誇らしく思っている」。

消費者からリアルタイムのフィードバックを得る

「パンデミックの最中に我々は大胆なことをした。ロンドンのマウントストリートに店舗をオープンしたのだ。これは(顧客からのフィードバックを得るための)素晴らしい機会になっている。小売業は卸売業とはまったく異なるビジネスなので、不安になるときもあるが、多くの学びがあって素晴らしい。消費者と直接つながることができ、実際に人々と話したり聞いたりして学び、また消費者が試着するのを見られるのは素晴らしい。この機会を準備する前に営業担当者、つまり現場で働く人々やバイヤーから話を聞いた」。

インパクトのあるコラボレーションの重要性

「コラボレーションがとても好きだ。なぜなら、コラボレーションでは消費者から期待されていない場所で展開する機会が与えられるから。既成概念からはずれたこともできる。コラボレーションをするのには、新製品に拡大して新しいデザインを試すことができるという楽しい理由もある。そんなことは日常的にできるものではない。確かにコラボでは新規顧客を取り入れられるが、同時に皆に『いまこそ楽しむ時だ』とアピールすることにもなればいいと思う。ときにはシューズで遊んでもいいのだから」。

[原文:Malone Souliers’ Mary Alice Malone: ‘It’s important to move, adjust and take opportunities’

TATIANA PILE(翻訳:ぬえよしこ、編集:山岸祐加子)


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