アメリカで去年発生した黒人やアジア系を狙った憎悪犯罪(=ヘイトクライム)が、過去12年で最も多かったことがわかった。
FBI(=アメリカ連邦捜査局)は30日、国内で去年1年間に確認されたヘイトクライムが 7759件にのぼったとする報告書を公表した。犯罪の動機で最も多かったのは、人種や民族に対する偏見で全体の約6割を占めている。
去年は、大統領選挙での分断や新型コロナウイルスの感染拡大の影響で黒人やアジア系への犯罪件数が急増したという。ワシントン・ポスト紙によると、犯罪件数は2014年と比べて42%増加し、過去12年で最多となった。
人権団体は、マイノリティへの敵意が拡大していると警告している。(ANNニュース)