サッカー韓国代表元監督のパウロ・ベント氏(53)がポーランド代表監督候補に挙がったと複数のポーランドメディアが2022年12月15日に伝えた。
ポルトガル出身のベント氏は02年ワールドカップ(W杯)日韓大会に母国代表MFとして出場。指導者としては国内クラブの監督を経て10年から4年間、母国代表監督として指揮を執った。18年に韓国代表に就任し、今月13日に韓国サッカー協会(KFA)がベント氏の退任を発表した。
韓国は1勝1敗1分けで決勝トーナメント進出
韓国はW杯カタール大会グループステージ第3戦でポルトガルを破りグループ2位で決勝トーナメントに進出。同1回戦でブラジルに1-4で敗れたものの、韓国をベスト16に導いた手腕は国内で高く評価された。
ポーランドメディア「TVP SPORT」(WEB版)は、ポーランド代表のチェスワフ・ミフニェヴィチ監督(52)の去就が不透明の中、ベント氏が次期監督候補に挙がったと伝えた。記事では、ポーランドサッカー協会(PZPN)理事会が15日に開かれたが、ミフニェヴィチ監督との契約を延長するか否かは決定しなかったとした。
ポーランドはW杯カタール大会でアルゼンチン、メキシコ、サウジアラビアと同じグループCに属し、初戦のメキシコ戦を0-0で引き分け、サウジアラビアとの第2戦を2-0で勝利した。アルゼンチンとの第3戦を0-2で落としたが、1勝1敗1分けで決勝トーナメント進出を決めた。
決勝トーナメント1回戦ではフランスに1-3で敗れた。同メディアは、W杯決勝トーナメント進出という目標を達成したもののミフニェヴィチ監督のやり方には多くの要望があったと指摘した。
ポーランドメディアの報道を受け、複数の韓国メディアがベント氏の現状を伝えた。主要メディア「朝鮮日報」(WEB版)は、「ベント氏はポルトガルで当分の間充電してから今後について考えると思われる」との見解を示した。