TikTokインフルエンサー、裏でスコア評価され企業に提供されていた?

GIZMODO

評価には「勤勉」や「強い関心」などの指標が。

TikTokにはインフルエンサーの裏評価表がある…。ネタ元MarketWatchが独自取材で内部資料を入手したとして、TikTokがスポンサー企業にユーザー評価を提供していたことを報じています。

結構シビアなインフルエンサーの評価

インフルエンサーとしてSNSで活動する人々。中には、企業からの依頼でさまざまな商品をポストするPR案件で生計を立てている人もいます。豊富なコンテンツ作りのため、ユーザーのマネタイズを支援するプラットフォームは少なくありませんが、まさかこんな裏スコアがあったとは。MarketWatchが入手した、企業やブランドと共有されていたというドキュメントは「極秘資料」のラベルつきで、インフルエンサーの評価スコアが記されています。

インフルエンサー評価スコアは、企業がより「適した」ユーザーを選びやすくするためのもの。指標には「強い関心」「勤勉」などがあり、例えば「強い関心」はユーザーがブランドにどれほど興味があるか、どれほどコラボしたがっているかを表し、「勤勉」は案件をどれだけPRしてくれるかなどの指標になります。どのインフルエンサーがその商品に向いているのか、商品カテゴリ別に分類して表示するシステムもあるのだとか。

ポストするコンテンツの数や、コンテンツ成功度、コンテンツがどれほど商品購入に結びついているかなどもスコア付けされ、「協力的」や「一貫性」の指標でチェックできるようです。

アプリ内のショッピング機能

Marketwatchによれば、インフルエンサー評価スコアは、「TikTok Shop」というアプリ内ショッピングツールを実験運用中のエリアで導入されているということ。特に活用されているのは、TikTok Shopが成功しているインドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイランド、ベトナム。また、逆にTikTok Shopが奮わないイギリスでも活用が検討されているのだとか。

スコア評価していたこと、それが企業に提供されていたことに対して、米GizmodoがTikTokに取材を申し入れるも、コメントは得られませんでした。

ユーザーにとって利益はあるの?

インフルエンサーと企業のコラボは、両者が直接結びつき依頼していたのが今までのSNS。最近は、企業とユーザーを結びつける機能を提供し、両者の間にSNS運営が一枚噛もうという動きが広がっています

アプリ内のショッピング機能はまさにその大きなステップ。インフルエンサーが紹介した商品をその場から購入できるので、ユーザーのリアル企業貢献度(いくら売ったか)がよりわかりやすくなります。

これを、インフルエンサー、企業、SNSプラットフォームすべてにとってWIn-WInの関係と捉えるのかどうか。Win-Winならば、スコア評価は成果がビジュアル化されてプラスに働くと考えることもできますが…。その指標がフェアな評価なのか、偏見はないのかなど、気になることもあります。

Source: MarketWatch

タイトルとURLをコピーしました