10月28日、“金星よりも明るい彗星”が太陽へ最接近。生き残れるか?

9月末に新たに発見された、まだ名もない星が、今、ちょっと注目を集めています。

1番明るい星

ハワイ大学天文学研究所が運用する小惑星地球衝突最終警報システム(通称ATLAS)が、9月27日に発見した新たな星。まだ発見されたばかりで名前はなく、現状、惑星A11bP7Iと呼ばれています。

この星が注目されている理由は、今(太陽と月を除いて)最も明るいと言われる金星より明るく輝く可能性があるからです。

今月末にこの星は近日点、太陽に最も接近する時を迎えます。最も明るい星になるには、この接近を生き残れるかどうかにかかっています。

運命の日は10月28日

惑星A11bP7Iは、サングレーザーという、太陽にとっても接近する彗星群の1つ、クロイツ群に属しています。クロイツ群は巨大彗星が太陽に接近し、崩壊してできた小さな彗星の集まり。ゆえに、その小ささから接近すると蒸発して消滅してしまう可能性が非常に高いのです。

しかし、過去には、惑星A11bP7Iと同じような状況で太陽接近をサバイブした星もあります。2011年に発見されたラヴジョイ彗星や、1965年に日本のアマチュア天文家である池谷氏と関氏が発見した池谷・関彗星がそうです。

惑星A11bP7Iが太陽に最も近づく運命の日は、10月28日

彗星の行方を観察しているスマート望遠鏡UnistellarのAriel Graykowsi氏も、この最接近を楽しみにしているといいます。「近日点を生き残って、地球から観測できるほど明るく輝いてくれたらいいですね」

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