動物の能力は無限大。動物たちのおもしろ生態系3選

今週末は3連休! 9月に入ったとはいえ、まだまだ暑いのでおうちで過ごす方も多いのでは。

そんな暑い3連休、水辺や海の動物たちの生態を探って気分だけでも涼みましょう。今回は、動物たちの驚きの生態系3つに迫ります。

哺乳類の特徴を無視した生態の「カモノハシ」

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はじめに紹介するのは、オーストラリアに生息する「カモノハシ」。

哺乳類なのに卵を産むんです。しかも、アヒルのようなクチバシ、水鳥のような水かき、極めつけには体毛も発光するユニークさ。哺乳類の特徴を無視した生き物なのです。

そんなカモノハシについてさらにIFLSが伝えたのは、胃を持たず食道が腸に直結していること。通常、脊椎動物は胃を持っているのに、カモノハシのDNAは胃の働きに関係する遺伝子の多くを失っているのだとか。その理由は、食生活や環境の変化が原因で胃に関する遺伝子が不要になり、長い時間をかけて失われていったからだと考えられています。しかも、再び胃を取り戻すことは限りなくゼロに近い…。

そんな調べれば調べるほどユニークなカモノハシですが、近年生息地が減少し絶滅の危機に。元記事では、絶滅の危機にさらされるカモノハシを取り巻く環境もちょこっと紹介しています。

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歯の先端が金属でコーティングされている「コモドドラゴン」

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現代に生きる恐竜」なんて比喩されることもある、かなり大型の爬虫類「コモドドラゴン」。近年の新たな研究で、歯の先端が鉄で覆われていることが判明。IFLSが伝えました。

7月24日にオンラインジャーナル「Nature Ecology & Evolution」で発表された新たな研究によると、コモドドラゴンの歯の先端やギザギザとノコギリ状になった部分は、鉄が多く含まれた薄いコーティングで覆われているそうです。コモドドラゴンがスイギュウやシカの肉を豪快に引き裂いて食べる、なんて動画もありますがこれを可能にするひとつの要素がこの金属コーティングの歯。哺乳類よりもはるかに薄いコーティングであるにもかかわらず、獲物を引き裂く能力が維持されているようです。

このコモドドラゴン、国内唯一の展示として、この夏から名古屋の東山動植物園で見られるようになりました。インドネシアの固有種で、野生でも約3,000頭しかいないというコモドドラゴンを間近で見られるチャンス。歯の色をチェックしてみてほしいです。

元記事では、歯以外のすごい能力も紹介していますよ。

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泡で網を作って魚を追い込む「ザトウクジラ」

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最後に紹介するのは、吐き出した「気泡」で網を作って獲物を捕まえる能力があるとわかった「ザトウクジラ」。

2019年7月、研究者たちが気泡で漁をするザトウクジラをアラスカ沖で発見。実はこれ、広く観察されている行動で「バブルネット・フィーディング」と呼ばれています。数十頭のクジラが作った何百もの泡の網を記録した結果、記録された網のすべてに複数の円形の泡の輪が含まれており、内側の輪ほど小さくなっていることが判明。

さらに、ロイヤル・ソサエティ・オープン・サイエンス誌に掲載された論文では、網のサイズと構造をクジラたちが操作していると説明されています。クジラたちは、魚の群れを小さな領域に追い込むためにこの網を利用しているのだとか。いや〜賢い。

研究者たちはこの「網」が、道具使用の定義を満たすと考え、クジラは道具を使用できる動物と議論。この説について、元記事では詳しく紹介しています。

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