トップの行動が、会社全体の風紀を乱している感ありますね。
Wall Street Journal紙の報道によると、イーロン・マスクは元SpaceX社のインターンと性的関係を持ち、後に個人の判断でその女性を幹部チームに異動させたとしています。イーロンは2014年に別の直属部下の女性とも性的関係があり、さらに2013年にはまた別の女性に自分の子どもを産むよう求め、その女性は会社を去ったということです。
証言する人が続々と…
48人以上の匿名関係者との会話に基づいた報告で、SpaceX社でのイーロンの女性関係が明らかになっています。このようなことが明らかになるのは初めてではなく、2016年にはイーロンが同社の客室乗務員に股間を見せ、エロいマッサージをしてくれと頼み、マッサージをしてくれたら馬をあげると言ったとBusiness Insiderが報じています。
別件ですが、Bloomberg の報道によると、解雇された8人のSpaceX社のエンジニアが、イーロンに対してセクハラや報復人事などで訴訟を起こしています。スキャンダルが続々と出てきていますね。
Wall Street Journal紙は、元SpaceXのインターンとその友人たちとのテキストメッセージを掲載しています。そのメッセージでは、イーロンが20歳以上年下のこの女性に、自宅に来るよう度々誘っていることがわかります。また、あるメッセージには｢来る？ 来ないなら多分眠剤を飲んで寝てしまうつもり。ストレスがありすぎて自然に眠れないから｣と書かれていました。
イーロンを擁護する社長
この報道に対して、SpaceXの社長グウィン・ショットウェル氏は、声明で反論しています。
｢Eメールにある虚偽、誤解は、完全に誤解を招くストーリーを描いている。私は並外れた能力を持つ社員たちが、反対の力があるなかでも日々達成していることに感銘を受けていますし、イーロンは私が知る中で最高の人間の1人です｣
ショットウェル氏は、これまでにも度々イーロンを擁護してきています。しかし、過去にはイーロンとショットウェル氏は、イーロンと性的関係のあった女性をめぐって対立したことも。2013年、ショットウェル氏はある女性が自分の夫と不倫関係にあったと非難し、この女性をSpaceXの幹部から排除しようとしたとWall Street Journal紙は報じています。しかし、イーロンはその同じ女性と2014年に性的関係を持ち、幹部ポストに引き上げたということです。
今回の報道によると、イーロンにはすでに少なくとも10人の子がいるにもかかわらず、さらに前述の女性に自分の子どもを産むよう求めたといいます。その女性が断ったところ、イーロンとのその女性の関係は悪化し、その後まもなくその女性は会社を去ったとのこと。
最近では、2021年にNeuralinkの幹部シボン・ジリスともイーロンは子どもを儲けています。イーロンは度々、出生率の低下に対処するためにもっと子どもを産む必要があると発言しています。
社内でもセクハラが横行
イーロンの女性関係だけではなく、2021年には、元SpaceX社の従業員が公開書簡で社内でのハラスメントについて告発しています。その1人のアシュリー・コサック氏は、自分の名前を明らかにし、男性従業員から度々体を触られナンパされたと詳述しています。コサック氏は当時、人事部に苦情を申し立てていましたが、ほとんど無視されていたと書いています。
Wall Street Journal紙は、以前にイーロンの常習的な薬物使用についても報道していますが、イーロン自身が後にそれを否定しています。しかし、コサック氏など関係者の証言では、イーロンの行動が会社の文化に浸透し、その内輪だけでなく多くの人に影響を与えていることを示しています。
