意外とみんな使ってない? Xbox Series X|Sの隠れ機能あれこれ

日本ではニッチなXbox、いろんな意味で知られざる機能が。

2020年発売のXbox Series X|Sですが、登場から3年以上経っても、意外と知られざる機能がまだあります。SONY(ソニー)PlayStation 5やNintendo(任天堂)Switchもそうですが、Xbox Series X|Sには埋もれてるオプションや設定が無数にあって、それを活用することで使い方が大きく変化する可能性も秘めてます。

Xboxがこれからどうなるか、いろんな噂があります。開発元のMicrosoft(マイクロソフト)は、2023年『Call of Duty』シリーズなどを抱える大手ゲームパブリッシャーActivision Blizzardの買収を完了し、サブスクサービスのGame Passにますます注力しています。Xboxというハードウェアにこだわらず、競合のコンソールでもGame Passを利用可能にしたいとも言っています。

だとすると、ハードウェアとしてのXboxは、これから未知の方向に変化していくのかもしれません。折しもSONYは今年中にPS5 Proを発表すると目されているし、任天堂も2025年に次世代Switchを打ち出す様相です。もしかしたらMicrosoft謹製ハンドヘルドコンソールが出て来るかもしれないし、来ないかもしれません。でも、とりあえず今は、MicrosoftのコンソールといったらXbox Series X|S、です。

現行のXbox Series X|Sはよくできてるし、機能を理解すればさらに有用です。コンソールからスマホやタブレット、PC(Macも)へのストリームもすごく簡単だし、4K HDRのゲームプレイ動画の保存も可能です。

Xbox Series X|Sの隠れ機能の多くは、設定の中に隠れています。ホーム画面から一番上のバーに行き、歯車の設定アイコンを選択すると開けます。ホーム画面じゃなくても、コントローラーのXboxボタンを押して一番右までスクロールし、設定を開けばOKです。

「Copilot」設定で二人羽織プレイ

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Image: Kyle Barr – Gizmodo US

Microsoftの「Copilot」というと、あぁあのAIの…と思われるかもしれませんが、それより前に全然違うCopilotがあったんですね。

これは何らかのアシストが必要な人のプレイを助けるためのアクセシビリティ機能なんですが、例えばお子さんがプレイしてるときに、すごく難しいパートをクリアするために大人が一緒に操作する、といった使い方もできます。

設定>アクセシビリティ>コントローラー」と開き、「Copilotの設定」を選択します。一番下までスクロールして、「Copilot をオンにする」を選択し、メインのコントローラーと一緒にプレイするコントローラーを指定します。

コントローラーの接続先を簡単に切り替え

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Image: Kyle Barr – Gizmodo US

これはもともとXboxの特長でもあった機能です。コントローラーをTVやPCといった別のデバイスともペアリングしてる場合、Xboxと別のデバイスの間の切り替えが簡単にできるんです。Bluetoothでペアリングしてれば、コントローラー上部のシンクボタンを二度押しするだけで切り替えできます。元に戻すときは、再度二度押しで大丈夫です。

通知の表示場所を変更

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Image: Kyle Barr – Gizmodo US

通知が画面の下の方に表示されるのがイラッとする人は、簡単に変えられます。「設定>通知」を開いたら、その画面で通知のバナーを完全にオフにしたり、読みたい通知をカスタマイズしたりできます。「既定の通知の場所」の下で、ページ上部か下部のどこに通知を表示させたいかを設定可能です。

読みづらい文字を拡大

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Image: Kyle Barr – Gizmodo US

Xboxには拡大鏡機能が内蔵されてるので、設定でオンにする必要もなしです。コントローラーのXboxボタンを長押しすると、コンソールかコントローラーをオフにするクイックメニューが出てきます。そこでコントローラー中央左のビューボタンを押すと、拡大鏡が使えます。その後は左のサムスティックで画面の中をスクロールし、トリガーボタンでズームイン・アウトできます。

ちなみに、Xboxボタン長押しからコントローラー中央右のメニューボタンを押すと、画面の要素を読み上げてくれるナレーター機能も使えます。

ホーム画面の背景をダイナミックに

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Image: Kyle Barr – Gizmodo US

ホーム画面のデフォルトの背景に飽きたら、動きのあるダイナミック背景を使えます。 設定を開いて、「全般>個人用設定>背景>ダイナミック背景」と進みます。Game Passを使ってる人なら、すでに無数のダイナミック背景を使える状態になってるはずですが、Xbox単体にもたくさん入ってます。

コントローラーで簡単にログイン

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Image: Kyle Barr – Gizmodo US

Xboxにログインするたびにパスキーを入力するのは面倒、だけど家族や同居人に勝手に使われるのもイヤ。そんなときは自分専用コントローラーを用意すれば、コントローラーでのログインができます。

設定画面から、「アカウント>サインイン、セキュリティ&PIN」と開いて、「このコントローラーのサインイン」の項目で「コントローラーをリンクする」を選びます。この設定をしておけば、コントローラーをオンにすると自動的にアカウントにサインインできます。1つのコントローラーにリンクできるのは1つのアカウントだけなので、ちゃんとマイコントローラーを使う必要がある、という点だけ注意です。

シャットダウンせずにスリープさせる

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Image: Kyle Barr – Gizmodo US

Xboxって立ち上げにちょっと時間がかかるんですが、それは多くの人が「スリープ」だと思っている状態が、実は「シャットダウン」してるからなんです。ただシャットダウンといっても、PS5やNintendo Switchと違い、アプリなどの自動更新はできています

スリープせずにシャットダウンしてるのは省電力のためですが、やっぱり立ち上がりが遅いのが気になる場合は、「設定設定>全般>電源オプション」で変更できます。ただMicrosoftいわく、シャットダウンすることで消費電力が10〜15W減るそうなので、特に理由がない場合(たとえばリモートから立ち上げたいからシャットダウンしたくない、とかじゃない限り)はデフォルトのままでいいんじゃないでしょうか。

音声コマンドで操作

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Image: Kyle Barr – Gizmodo US

Xboxをスリープモードにしていると、Google HomeやAmazon Alexaのハブ的に機能させられます。上の項目で、シャットダウンしないように設定した後、さらに「設定>デバイスと接続>デジタルアシスタント」と進み、「デジタルアシスタントを有効にする」を選択します。

次に、GoogleアシスタントかAmazon Alexa側で、Xboxをデバイスリストに追加し、音声コマンドを使えるように設定します。これで例えば「ヘイGoogle、Xboxでスクリーンショットを撮って」「『ファークライ6』を立ち上げて」といったコマンドでXboxを動かせるようになります。

任意のゲームをホームにピン留め

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Xboxのホーム画面で使わない項目がゴチャゴチャしてるのが気になるときは、画面上部の「マイゲームとアプリ」を開いて、設定したいゲームやアプリのところまでスクロールします。各カードにある3本線のメニューボタンを押してメニューを表示させ、「ホームに追加」を選びます。これで任意のゲームをホーム画面に置けるようになり、プレイしたいときにすぐにできるようになります。

Xboxからスマホやパソコンにストリーム

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Xboxアプリを入れたスマホなどのデバイスがあれば、Xboxからのリモートプレイが可能です。まずXbox側、さらにリモート先デバイス側で「リモートプレイ」アイコンを押して、その後のポップアップ画面の流れに従っていけばプレイできます。デバイス側にロケットのアニメーションとXboxのスプラッシュ画面が表示され、その後ゲームができるようになります。

デバイスでプレイするときはコントローラーを接続してもいいし、スマホやタブレットではタッチコントロールも使えます。

ゲームプレイを記録してスマホにシェア

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Xboxのゲームプレイは、最大4Kで記録でき、4K HDRなら最長30秒まで、720pなら最長3分、動画を記録できます。解像度は「設定>キャプチャして共有」のところで設定します。撮った動画は、Xboxネットワーク(Microsoftアカウントとも)やXboxアプリ、またはOneDriveに自動アップロードすることもできます。

またコントローラーのシェアボタンの機能を変更して、ここでスクリーンショット、または動画でのキャプチャを撮るようにも設定できます。ゲームをプレイ中にもっといろんな機能にアクセスしたいときは、Xboxボタンを押して「キャプチャして共有」タブに移動し、そこで任意の設定ができます。

Xboxでのゲームプレイの共有は簡単ですが、スマホやコンピューターで使える状態にするには少しステップがあります。「キャプチャして共有」タブで「最近のキャプチャ」に移動し、任意のクリップをクリックして「アップロード」を押します。

ゲーム内のチャット読み上げ

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Xboxのアクセシビリティ機能の中には、ゲーム内のチャットを読み上げてくれるものがあります。「設定>ユーザー補助>ゲームとチャット トランスクリプション」と進んで、右側のコラムの「ゲーム内チャット音声」の項目で音声を選びます。

ちなみに同じ画面から、「音声テキスト変換」とか「ゲームを読み上げる」といった他のオプションも設定可能です。

アチーブメントを常時把握

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何らかのゲームでのアチーブメントがすごく気になってる人のために、Xboxには重要な実績をつねに見られるようにする機能があります。Xboxボタンから「ゲームのアクティビティ>実績」と選択すると、一番上に「実績トラッカー」という項目があります。その横にある歯車アイコンを押すと、実績トラッカーを画面のどこにでもポップアップできるようになり、実績解除の状況がいつでも確認できます。トラッカーがゲームプレイの邪魔にならないように、透明度も調整可能です。

ユニバーサルリモコンを利用

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Xbox Series Xの前面右下にあるボタンは、ゲームコントローラーとつながるためだけじゃなく、ユニバーサルリモコンからの入力にも対応した赤外線(IR)センサーなんです。基本的には純正のメディアリモコンのために存在してるんですが、一般的なユニバーサルリモコンともつなげられるんです。

TV側でHDMI-CECを有効にして、Xboxで「設定>デバイスと接続」と進み、「リモート機能」を押して、「リモート機能を有効にする」がオンになっていることを確認します。さらに「設定>全般>テレビとディスプレイオプション>テレビとA/V電源オプション」に行き、HDMI-CECが有効であり、「本体用にTVリモコンを使う」がオンであることを確認します。

Xboxと連動してTVをオンに

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Image: Kyle Barr – Gizmodo US

HDMI-CEC対応のTVなら、Xboxを立ち上げて、TVをオンに…っていう手順の簡略化もできます。「設定>全般>テレビとディスプレイのオプション」と進み、「デバイスコントロール」を選択します。

ここでHDMI-CECをオンにして、XboxからTVの設定を操作できるようにするオプションを設定します。これで、TVの音量調節や入力切替もXboxからできるようになります。

パーソナライズ広告をブロック

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Xboxを使う上でいろんなデータがXbox/Microsoft側に送信されますが、個人のデータを何でもかんでも送らなきゃ使えないってわけじゃありません。オプションの診断データの送信に同意してた場合は、その設定を後から変更してブロックすることもできます。「設定>全般>プライバシーとオンラインの安心設定」に行けば、いろんなプライバシー関係の設定や、インストールしたアプリのパーミッションを変更できます。

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