その姿は生き残りのため。環境に適応してきたユニークな生物進化15選

進化って不思議で面白い。

地球上では、数十億年におよぶ進化の過程で生き残った何百万もの種が存在します。私たちもその一部。そして小さい種もいれば大きい種もいます。

大きな耳や平らなシッポ、複眼、赤外線視などなど、みんなさまざまな特徴を持っています。このように適応して進化した特徴は、見ていて楽しいものもたくさん。選りすぐりの「へ〜」っとなる15種の進化、見ていきましょう。

タテガミオオカミの脚

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Photo: Rufus46/Wikimedia Commons

名前に「オオカミ」とありますが、タテガミオオカミは独自の「タテガミオオカミ属」に分類されているので、実はオオカミではありません。イヌ科で、どっちかというとキツネに近い感じです。

南米に生息するタテガミオオカミは、イヌ科の中では世界で最も背が高く、肩までの高さは約91cm。高い草の上から覗き込めるように、ながーい脚に進化したとロサンゼルス動物園は説明しています。

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Photo: Rufus46/Wikimedia Commons

ペリカンのあご袋

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Image: Shutterstock

ペリカンといえば、あごの下の大きな袋。口を大きく開ければ、網業のように魚を捕まえることができます。あとは暖かい天候で自分の体を冷やすために、左右に振り回してクールダウンするのにも使われています。

コウモリの翼

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Photo: Romain Pontida

コウモリは飛ぶことができる唯一の哺乳類。他の哺乳類ができなかったことを、コウモリが進化の過程でやってのけちゃったわけですから尊敬!

エイの針

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Image: Shutterstock

エイのシッポについている針、見ていて楽しい進化とはいえないかもしれません。でも、棘になっているシッポこそが、エイの自己防衛のツールなのです。

ヘラクレスオオカブトのツノ

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Image: Shutterstock

ヘラクレスオオカブトは世界で最も大きな昆虫の1つ。オスには大きなツノがついていて、他のオスと格闘する際に使われます。昆虫としては大きいですが、人間からしたら小さい体です。でも、自分の体重の100倍の大きさのものを運ぶことができるほど怪力です。

コモドドラゴンの毒

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Image: Shutterstock

コモドドラゴンのこの口、毒だらけです! 世界最大のトカゲ、コモドドラゴンの下あごには毒腺があり、この毒の成分には血液が固まらない作用があるため、出血した獲物はショック状態を引き起こしてしまいます。

ハゲタカの頭

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Image: Shutterstock

ハゲタカのツルツルの頭、実はすごく意味があったのです。ハゲタカは動物の腐敗した死骸を食べる習性。なので、残り物の死骸に顔をグイグイ突っ込んで食べるため、ツルッとしているほうが頭ごと入れやすいからなんですね。あとは死骸の菌が頭に付いたまま繁殖しないように、ツルツルだと自分を清潔に保つことができるのです。また、体温調節の効果もあるそうです。

タコの皮膚

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Image: Shutterstock

タコがこの15種の中に入ってくるような予感、してましたよね? でも進化の特徴ってなに?と聞かれるとパッとは思い浮かばないのがタコ。タコの進化の特徴は、動物界でも随一のカムフラージュ能力。海底のサンゴや砂の色だけでなく、その質感さえも真似できてしまうんです。

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Video: Discover Magazine / YouTube

カメレオンの舌

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Image: Shutterstock

タコでもうカムフラージュを出してしまったので、カメレオンについては舌に注目してみましょう。カメレオンの舌は伸縮性があり、目に見えないものすごい速さで獲物に向かってその舌を打ち放ちます。粘液が目標とした獲物にしっかりとくっつくので、引っ張って戻すときも離れないようになっています。

キリンの首

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Photo: Byrdyak

キリンの首はこんなに長いのに、頸椎の数は私たち人間と同じ7つ。でも長いだけあって、いろんな使い道があります。高い木の葉を食べるために使うのがメインですが、繁殖時にメスを巡って他のオスと「首絡みの戦いをするときにも使います。

アリクイの舌

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Photo: Ellen/Wikimedia Commons

ジャイアントアリクイの舌の長さは、なんと60cm以上舌の長い理由は、アリの巣やシロアリの巣を引き裂いて、1回で約140匹の昆虫を食べるため。

カモノハシのくちばし

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Image: Shutterstock

不思議な進化の代表格を忘れちゃいけません、カモノハシです。まず哺乳類ですが卵を産みます。そしてビーバーのようなパドル状の尾があり、ホタルのように暗闇で光ります。そしてオスはエイのように毒のある棘があります。

そして一番不思議なのはくちばし。18世紀のイギリスの科学者たちは、このくちばしは作り物なのではないかと困惑したほどだったそうです。カモノハシのくちばしは電気センサーで覆われていて、川底で食べ物を探す探知機の役目をしています。

ゾウの鼻

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Image: Shutterstock

ゾウは地球の陸上で最も大きな哺乳類です。その大きさとは裏腹に、性格や仕草は驚くほど穏やかで繊細。筋肉だけでできている長い鼻は、上手に小さなものを掴んだり、水を吸い込んで口に持って行って飲んだり、土や泥を自分に塗りたくったりと、いろんな繊細な動きができます。またコミュニケーションに鼻を使っているそうです。

クモの糸

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Image: Shutterstock

クモが糸を紡いでいろんなものを作る能力は、本当にすごいものです。クモの糸は強力で、巣を作るため、獲物を捕らえるため、移動するため、そして周囲の音を聞くためなどに紡いで使われています。教えられたわけじゃないのに、こんなに小さな虫がこれを本能で作っているってすごくないですか?

ハンマーヘッドシャークの頭

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Image: Shutterstock

この頭、見てください。これこそ進化工学の頂点かもしれません。ハンマーヘッドシャークの目は最大で1mも離れていて、しかもそれぞれが逆を向いています。この離れた目のおかげで、広い海の中を四方八方見ることができるのです。

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