1万円台なのに、ここまで雑音が気にならないなんて…。
この「Soundcore Liberty 4 NC」は、“Anker史上最強ノイズキャンセリング”と謳う強気なイヤホン。かなりハードルが上がっていたのですが、期待以上のノイキャン精度と音質の良さに感動。
これがあれば、カフェでの作業も満員電車も、本当に周囲の音が気にならないのです。
ノイキャンがとにかく優秀
このイヤホンは、謳い文句の通り本当にノイキャンが優秀。
ソニー「WH-1000XM4」やApple「AirPods Pro(第2世代)」など、たくさんのオーディオを試してきましたが、この値段でここまでノイキャンが効くものはなかなかありませんでした。
このイヤホンなら、たとえばガヤガヤしているカフェや空調のゴーという音も無音に。そのくらいの雑音なら、ノイキャンだけをオンにして音楽を流さなくても快適に過ごせます。音楽を流さない場合、電車内のアナウンスは聞こえますが、音楽を流せば音量小さめでもほとんど聞こえない程度に。
どういうわけだか、ここまでノイキャンの精度が高いのに、ノイキャン特有の耳が詰まるようなあの感覚がこのイヤホンにはないのです。デスク作業中にイヤホンを装着することの多い私は、この感覚が強いイヤホンだと長時間着けていられないのですが、このイヤホンだと負担なく着けていられます。
「HearID」で音質を自動調整してくれる
以前レビューした「Soundcore Liberty 4」にもあったように、このイヤホンにも「サウンドエフェクト」の機能がアリ。サウンドエフェクトによるカスタマイズと「Soundcore Liberty 4 NC」の高精度なノイキャン機能が合わさると、音がよりクリアに聞こえるんです。
こんなふうに聴覚診断を受けると、自分専用のサウンドプロファイル「HearID」が作成されます。
この「HearID」は、音域ごとに調整され一人一人に合った音質にしてくれます。この「HearID」のサウンドエフェクトで音楽を聴くと、自分にとって聴きやすい音質に整えられているような感覚です。
「Soundcore Liberty 4」との違い
「Soundcore Liberty 4」も「Soundcore Liberty 4 NC」も試した結果、どちらの方がいいというのは言い難いほど、どちらも本当にいい品。ですが、あえて「こんな人にはこっち」とするのなら…それなりにノイキャンが効いてヘルスモニタリングなどユニークな機能も楽しみたいなら「Soundcore Liberty 4」、ノイキャン機能を重視し、どこでも自分だけの音の世界に没頭したい人は「Soundcore Liberty 4 NC」、といった具合でしょうか。
あとは、「Soundcore Liberty 4 NC」の方が充電の持ちがいいのもポイント。「Soundcore Liberty 4 NC」のノイキャンモードではイヤホン本体で8時間、充電ケース含むと40時間の再生が可能ですが、「Soundcore Liberty 4」だとイヤホン本体7時間、充電ケース含み24時間です。この数字はあくまでも目安ですが、「Soundcore Liberty 4 NC」をうまく使えば、デスクワーク中ずっとノイキャンで音楽を聴いたとしても平日5日間充電が持つということになります。
他にもイヤホンのドライバーやイヤーパッドなど細かい違いはいくつかありますが、音への没入感を重視し、イヤホンを頻繁に使う方には「Soundcore Liberty 4 NC」がおすすめですよ。
Photo: mio