PCは創作の相棒。ゲームと音楽を作る市松人形VTuberに見る「新・創作論」

PCはいつだって、創造性と可能性を広げてくれる。

「今のPCは、月に人類を送ったアポロ計画で使われたコンピュータの何倍もの性能」とはよく言われますが、そんな大昔に遡らなくても、たった数年でまるで別物かのように進歩を続けています。

だって、一人で音楽とMVとプロ顔負けな3Dゲームを作って、さらにVTuberとしてゲーム実況配信できる時代が来るなんて、数年前に想像してました?

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そんなマルチかつハイレベルな現代クリエイター像を体現しているのが、ゲームと音楽を作る市松人形VTuberである「市松寿ゞ謡(いちまつすずか)」さん。

AAA級ゲームの開発にも使われるCGソフトUnreal Engineを使いこなし、実はギズモード読者でもあるという彼女に、Lenovoの最新ノートPC「Legion Slim 7i Gen 8」を使ってもらい、ハイスペックノートPCについての所感を伺いました。

「創作と学習と発信」を同時並行する、VTuberは最新のクリエイター像かも

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──市松さんがVTuberデビューしようと思った理由は?

「ゲームを作りたい」と思ったからです。

──えっ?

もともとは漫画家になりたくてその夢は諦めたんですけど、そのときに温めていたシナリオを世に出したいと思って「ゲームを作ろう」と考えたんです。それでVTuberを始めました。

──ゲーム作りをしようと思ってVTuberになる……?

はい。その時はゲームを作る知識も技術も全然なかったので、3DCGなどゲーム作りに必要なものを得るためにはどうしたらいいかを考えました。そこで「VTuberをやれば、遊びながらゲーム作りを学べるんじゃないか」と思ったんです。もともとVTuberに興味もあったし、VTuberとゲーム作りでは使う技術が似ている気がしたんですね。

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市松さんの楽曲制作画面。3DCG、ゲーム作り、動画編集、Vtuberのほか、PCで作曲活動も行なっている
Image:市松寿ゞ謡

──なるほど。たしかにVTuberは3DCGを使う場合が多いですよね。

そうなんです。まずはVTuberらしくゲーム実況と歌配信から始めて、徐々に3Dソフトで何かを作る様子を配信するようにしていきました。

「勉強しながら楽しく学べるんじゃないか」と思っての行動でしたが、正解でした。配信しながら3DCG作りを練習することができたのに。そうして、VTuberを初めて半年くらいで、最初のゲーム『GOHOME』のプロトタイプを配信するところまで行けました。

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──配信しながら学んで、そのまま一人でゲームを作れるまでになるってすごくないですか?

クオリティーは低かったですけどね(笑)。でも、そこから自分の姿も3Dで作れるようになって、もともとやっていた音楽においてもMVを自分で作るようになりました。

そして、いろんなVTuberさんからゲーム作りについて教えてもらうこともできて、その経験は私の中で大きなものになっています。

これ一台でOKという安心感。スタイリッシュなのにデスクトップ級ノート

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──事前に「PCスペックにはこだわりがある」と伺っていましたが、ゲームだけじゃなく、音楽も映像編集も全部一人でやっているとのことで納得です。

最初はUnityというソフトで3DCGを作っていたんですけど、私が求めるリアル系はUnreal Engineというソフトの方がいいと教えてもらって乗り換えたんです。でも、Unreal Engineはとても重いので、そこから自然と良いスペックのPCを使うようになりました。

──PCのスペックについてどんなこだわりがありますか?

「性能ありき」ですね。もちろん外見もあるんですけど、何よりもやっぱり性能です(笑)。

──「スペック命」と言い切る方は珍しいので、なんか嬉しいです(笑)。

3DCGをやっているので「最初はグラボから決めて、次にCPU、それからメモリ」って順番でこだわってます。でも、やっぱりどれも捨てられないんですよね。だから、最初に「ぼくのかんがえた最強のPC」って感じの理想的なPC像を考えて、それを買えるお金が貯まるまで購入を待ちます。

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──今回、Lenovoの最新ノートPC「Legion Slim 7i Gen 8」を使っていただきましたが、どうでしたか? インテル® Core™ i9-13900H プロセッサーを搭載している、最先端のPCの一つと言えると思います。

デスクトップと変わらない感覚で使えて、すごく驚きました。

私は普段デスクトップの自作PCを使っていて、ノートパソコンはゲームの動作確認用で買ったものしか持っていないので、デスクトップとノートにはかなり差があると思っていたんです。

でも、Unreal Engineの重いプロジェクトを持ってきて動かしたところ、デスクトップと同じように動かせました。音楽制作ソフトのCubaseもインストールして使ったんですけど、音楽はもうこれ1台で何も問題ないくらい余裕ですね。映像編集もDavinci Resolveを使ってみましたがサクサクでしたし、メモリも全然足りている感じでした。

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──ビジュアル表現を行なっている市松さんとして、こちらのディスプレイはどう感じましたか?

めっちゃ綺麗です。気になって解像度を調べてみたんですけど、ほぼ4Kに近かったので納得しました。自分が普段使っているモニターより小さいのに解像度が高いから、ものすごく綺麗に見えました。

色味もすごくいいですよね。こだわったMVを観たら彩度がハッキリ見えて、とても良かったです。今回、本当に「ノートPCってすごいな」って思いました。

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端子は「USB3.2 Gen2」を3つ、 「Thunderbolt 4」、「HDMI出力端子」、USB 3.2 Gen 2 Type-C」、マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック」などを搭載。

2台の外部ディスプレイ、オーディオインターフェイスとマイク、MIDIキーボード、モーションキャプチャー用デバイスなど、多数のデバイスを使って創作活動を行っている市松さんのニーズにも、「Legion Slim 7i Gen 8」のこれら豊富な端子類やワイヤレス接続性能は役立つ。

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──スペック重視ながらも、本当は見た目にもこだわりあると伺いましたが、こちらのデザインはいかがですか?

まず、薄くて驚きました。そして薄いのに光る(笑)。閉じたときの外観は最近流行りのスタイリッシュでシンプルなカラーリングですけど、開くとゲーミングPCらしくキーボードが光って、すごくワクワクしました。

──ちなみに市松さんが普段からWindowsを使っている理由とは?

Windowsはとにかく自由度が魅力的ですね。PCスペック一つをとってもいくらでも工夫できるし、安いものから高いものまでカスタマイズ性が幅広い。それこそ私が最初にパソコンを買ったときは全然お金がなかったので、安いものがあって助かりました。

それとソフトとOSの相性ですね。特に3D関係のソフトはWindowsが安定しているので、他のものを使うのはちょっと考えられないくらいです。

新しい表現が生まれそう。高性能ノートPCだからできること

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──普段はデスクトップの自作PCを使っているとのことですが、市松さんがこのノートPC「Legion Slim 7i Gen 8」を使うとしたら、どんなことをしたいですか?

私はデスクトップPCを軸に自宅環境を整えたので、もうずっと家にこもれる状態なんです(笑)。

でも、自分の家では試せない機材が、外の録音スタジオやモーションキャプチャースタジオには揃っているんですよね。だから、そういう外部スタジオに出かけるときは、ぜひこのPCを持っていきたいです。

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──個人を含む小規模チームで開発する「インディーゲーム」の盛り上がりを知ってはいましたが、こうして市松さんにお話を伺うまで、一人でゲームが作れるとは半信半疑でした。

ゲームって、今はイラストとか音楽と同じような、個人でもできる表現手段になっていると思います。

ハイスペックなPCや高性能なツールが普及したことで、本当に敷居が低くなって「あとは努力次第」みたいな感じになってきているのかなって。

私も今後はゲームだけじゃなく、長編の映像作品を作れたらいいなと思っています。一人でいろんなことに自由に挑戦できるなんて、本当にありがたい世の中ですよね。

高性能ノートPCは、クリエイターをもっと「自由」にする

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高性能なPCによって、個人でなんでもできる時代」。そんなことはわかりきっているつもりでした。

しかし、実際に市松さんの作品に触れ、そのエピソードを伺ってみると、想像以上に「個人でもなんでもできる」時代になっていることに気付かされた気がします。

そんなクリエイターの自由を支えているのは、優れたソフトウェアと、それを動かすことができる高性能なPC。LenovoのノートPC「Legion Slim 7i Gen 8」は、そんなクリエイター向けPCの最新形です。

ゲーミングPCというカテゴリに位置するプロダクトですが、映像編集や3DCG、AI活用が当たり前となってきた現在、高性能なCPUはもちろん、ハイレベルなグラフィック性能に優れたディスプレイを備えたゲーミングPCは、クリエイターズPCといっても差し支えないでしょう。

これ一台で環境は整う。あとは、やりたいことをやり始めるだけです。

Source: Lenovo
Photo: おかりな

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