ちょっと地味だけど、すっごい神業。
6面の色を揃える立体パズルのルービックキューブ。海の向こうには、ただ3×3×3のブロックが並んだ立方体を誰よりも速く解くかで、コンマ・ゼロゼロ秒のタイムを競う人たちがいます。
しかしその世界は深く、複数個をジャグリングしながら揃える…というカテゴリーでも競技が行なわれています。
お手玉してる間に色が揃っていく
中国のLi Zhihaoさん(22歳)は、3つのルービックキューブをジャグリングで揃えるチャレンジにより、自己記録を13秒更新。3分16秒でギネス世界記録を獲得しました。
動画を見てみると、3個同時に少しずつ解いていくのではなく、ひとつ目のキューブを完成させてからふたつ目、みっつ目と順番にやるんですね。
複合的な能力が必要な競技
集中力はもちろん、ジャグリングをする技術が必要ですし、正確にキャッチしてその瞬間左右どちらかの手で色を合わせる指先の器用さも不可欠です。どれかひとつにフォーカスしたら他のキューブを落としそうですし、開始前に憶えた配列も途中でゴッチャになったり忘れたりしそう。
速くて確認できませんが、もし右手と左手でふたつのキューブを同時に解いているなら、それも凄いことです。
先駆者もいる
この競技は、「Fastest Time To Solve Three Cubes Whilst Juggling(ジャグリングの間に最速で3個の立方体パズルを解く)」というジャンルが確立されています。
2018年には中国のQue Jianyuさん(当時13歳)が5分2秒。2021年にはコロンビアのアンヘル・アルバラードさん(当事18歳)が4分52秒、翌年には自己新記録で4分31秒を更新したことがありました。
世界で記録を持っているのはこの3人だけというマイナーな競技ですが、数年おきに新たな挑戦者が現れそうです。今後タイムはどんどん短くなっていくんでしょうね。キューブの個数も増えたりして?
名人は芸達者が多い
ちなみにLi Zhihaoさんは、他にもぶらさがり健康器から逆さ吊りになった状態で限界まで頑張って195個、同じく逆さ吊り+片手で104個、2人組で水中に潜って片手ずつを使って最速18.93秒で、それぞれ3×3×3のキューブを解いた世界記録も保持しています。
3×3×3のキューブを3.13秒で解いた世界記録保持者マックス・パークさんも複数のタイトル保持者ですし、ルービックキューブの名人は芸達者が多いですね。