株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は7月4日、同社のバックボーンネットワークと、インターネットマルチフィード株式会社が運営するIX(Internet Exchange)の「JPNAP」を、400ギガビットイーサネット(400GbE)で接続したと発表した。
400GbEは2017年に標準化され、対応する機器もすでに販売されているが、異なるメーカー間での接続実績が乏しく、IIJの自社バックボーンネットワーク内部で利用するにとどまっていたという。
このような中、IIJは2022年4月、インターネットマルチフィードおよびNTTコミュニケーションズと共同で、400GBASE-FR4/LR4規格による「400ギガビットイーサネットを用いたIX相互接続実証実験」を行った。その結果、安定運用のための知見が得られたとして、今回、JPNAPとの対外接続に400GbEを正式導入し、運用を開始するに至った。
対外接続に400GbEを用いる理由として挙げられるのは、増大するトラフィックに対応するためだ。総務省の試算では、2021年11月~2022年11月の1年間で国内のインターネットのトラフィックが23.7%増加。今後もこの傾向が続くとみられる。
IIJでは今後、IXやISP、クラウドとの対外接続に順次、400GbEを導入するとしている。具体的にはAWS、Microsoft Azure、Microsoft 365、Google Workspaceの名称が挙げられている。