「資金が自由に使えたらD2Cははるかに楽だ」:メキシコ食品のソモスフーズ CEO、卸売への転向について語る

DIGIDAY

「いま、インターナショナル・フードの勢いが止まらない」と、ソモスフーズ(Somos Foods)の共同創設者兼CEOであるミゲール・レアル氏は言う。

実際に、ホールフーズ(Whole Foods)やエイチイービー(H-E-B)など6000店舗以上でメキシコの食品を販売しているレアル氏の新興企業はこれをテーマとしている。同社は2年前に設立され、チップスや、サルサ、および米や豆のパックといった商品を販売している。当初はオンラインブランドとして発足したが、ブランドを成長させるためには食料品店に流通させることに狙いを定めるべきだとすぐに認識した。

「我々は小売業に向かう運命だった」と、レアル氏は米モダンリテールのポッドキャストで語った。同氏はこの番組で、CPG(消費者向けパッケージ商品)新興企業の現状と、国内の食料品小売企業にとって、インターナショナル・フードがますます有力な分野になりつつある理由について語った。

レアル氏は国内の小売業についての経験が豊富だ。同氏と、同氏の共同創設者たちは全員、スナック菓子のカインド(Kind)で一緒に働いていた。そればかりか、カインド創業者のダニエル・ルベツキー氏は、ソモスの共同創業者の一人だ。またレアル氏は、調味料ブランドのチョルーラ(Cholula)とスナック菓子メーカーのダイヤモンドフーズ(Diamond Foods)の両方で最高マーケティング責任者として働いていた。

同氏はこの背景をもとに、プレミアムなメキシコ料理ブランドにホワイトスペースがあると見抜いた。ハイエンドのメキシコ料理レストランは、この1年間で米国の文化で地位が向上した一方、「食料品店で売られているのは、いつもの豆の缶詰と、鮮やかな黄色で皮の固いタコスだった」。

そこでソモスは、メキシコ食材の老舗ブランドであるオールドエルパソ(Old El Paso)より一段上をめざしている。これまでのところ、その構想はうまくいっているようだ。同社は新しい全国規模の小売業者への進出を続けるとともに、商品ポートフォリオも拡大している。ごく最近では、サルサマチャ調味料を発売した。

「この夏に小売に関する大きな発表をいくつか予定している。秋には別の大きな発表があり、年末にも発表を予定している。同時に、非常にエキサイティングな商品をいくつか市場に投入する予定だ」。

こちらは、小売業界の最前線を伝えるメディア「モダンリテール[日本版]」の記事です
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「いま、インターナショナル・フードの勢いが止まらない」と、ソモスフーズ(Somos Foods)の共同創設者兼CEOであるミゲール・レアル氏は言う。

実際に、ホールフーズ(Whole Foods)やエイチイービー(H-E-B)など6000店舗以上でメキシコの食品を販売しているレアル氏の新興企業はこれをテーマとしている。同社は2年前に設立され、チップスや、サルサ、および米や豆のパックといった商品を販売している。当初はオンラインブランドとして発足したが、ブランドを成長させるためには食料品店に流通させることに狙いを定めるべきだとすぐに認識した。

「我々は小売業に向かう運命だった」と、レアル氏は米モダンリテールのポッドキャストで語った。同氏はこの番組で、CPG(消費者向けパッケージ商品)新興企業の現状と、国内の食料品小売企業にとって、インターナショナル・フードがますます有力な分野になりつつある理由について語った。

レアル氏は国内の小売業についての経験が豊富だ。同氏と、同氏の共同創設者たちは全員、スナック菓子のカインド(Kind)で一緒に働いていた。そればかりか、カインド創業者のダニエル・ルベツキー氏は、ソモスの共同創業者の一人だ。またレアル氏は、調味料ブランドのチョルーラ(Cholula)とスナック菓子メーカーのダイヤモンドフーズ(Diamond Foods)の両方で最高マーケティング責任者として働いていた。

同氏はこの背景をもとに、プレミアムなメキシコ料理ブランドにホワイトスペースがあると見抜いた。ハイエンドのメキシコ料理レストランは、この1年間で米国の文化で地位が向上した一方、「食料品店で売られているのは、いつもの豆の缶詰と、鮮やかな黄色で皮の固いタコスだった」。

そこでソモスは、メキシコ食材の老舗ブランドであるオールドエルパソ(Old El Paso)より一段上をめざしている。これまでのところ、その構想はうまくいっているようだ。同社は新しい全国規模の小売業者への進出を続けるとともに、商品ポートフォリオも拡大している。ごく最近では、サルサマチャ調味料を発売した。

「この夏に小売に関する大きな発表をいくつか予定している。秋には別の大きな発表があり、年末にも発表を予定している。同時に、非常にエキサイティングな商品をいくつか市場に投入する予定だ」。

以下は会話のハイライトである。

対談からいくつかの要点を以下に紹介する。この対談内容は、明瞭化のため多少の編集を加えたものだ。

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ソモスの背後の構想

「ダニエル(・ルベツキー)と私は、最初に友人として会った頃、そしてカインドで一緒に働くようになった頃、よく一緒に食事をしていた。我々はニューヨークで、この10年間でメキシコ料理がどれだけレストランを変えたのかを目の当たりにしてきた。タケリア(タコスやブリトーの屋台)やフードトラックが出現し、安価なメキシコ料理から、非常に高価なメキシコ料理まであらゆるものが現れた。私たちが家庭で食べていたような食事が一般的になってきた。しかし、食料品の小売が職業である私たちが気づいたのは、食料品店で売られているのは、いつもの豆の缶詰と明るい黄色で皮の固いタコスだということだった。そして我々は、レストランではメキシコ料理が現代的なものになったのに、メキシコ食品の売場ではイノベーションが見られないことに驚かされた」。

今日の食料品新興企業にとってD2Cが困難な理由

「私たちは少し客観的に、この全体がどのように変化したかについて考えてみた。D2Cでブランドを構築するのは素晴らしいことだ。自分の語り口をコントロールでき、柔軟にドロップできて、ファーストパーティーデータが得られる。しかし、資金が自由に使えたら、その環境ははるかに楽なものとなる。今日の環境のように資金が限られているときは、よりオムニチャネルになる必要がある。自分のストーリーを小売店の展示棚で実現する手助けをしてくれる企業と提携することで、D2Cの美点を多少犠牲にし、コントロールも少し失うことになるかもしれない」。

魅力的なインターナショナ・フードのブランドが増え続けている

「インターナショナ・フードは非常に勢いがある。国際的な味が広く好まれているのは明らかだ。その原動力となっているのは、さまざまな要因が考えられる。そして、背景がそれぞれ異なる多くの家庭によって推進されている。私はメキシコから米国への移民で、私の妻はアイルランド系とイタリア系の家族に生まれた。そして我々は、それぞれ別のスパイスを自宅に置いている。一方で、しかし、レシピやあらゆるブランドなど、ソーシャルメディアの影響も大きい。そして、私が尊敬しているフライバイジン(Fly By Jing)やオムソム(Omsom)などのブランドは、これらのカテゴリーを再活性化させ、新しい要素を取り入れることに素晴らしく成功している。したがって、それは間違いなく重要な要素だ。インターナショナ・フードのなかでも、特にメキシコ料理は、メインストリームに成長できる勢いを本当に持っていると感じる」。

[原文:‘DTC is a lot easier when money is free’: Somos Foods CEO Miguel Leal on pivoting to wholesale]

Cale Guthrie Weissman(翻訳:ジェスコーポレーション、編集:戸田美子)


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