よくわからんけど超絶ウマイ【家そば放浪記】第159束:日本橋三越本店の地下「全国名産品・味匠庵」で買った、館林うどん『茂林寺そば』税込192円(1人前96円)

ロケットニュース24

高級デパート「日本橋三越本店(三越伊勢丹)」に行った時のこと。もしかしたらデパ地下に蕎麦があるかも……と階下に向かうと、あったあった、ありました。全国の名産品を取り扱う『味匠庵(みしょうあん)』なるお店がありました。

この店には8つの “こだわり” があるらしい。羅列すると、1.味が良い。2.安心・安全な商品。3.旬・歳時記に合った商品。4.適価・適量。5.歴史と伝統、文化性のある商品。6.名産品・隠れた味の発掘。7.作り手のこだわりがある商品。8.適利・適便……とのことである。

そんなこんなで今回の干し蕎麦は、館林うどんの『茂林寺そば』。うどんなのかそばなのかよくわからない感じだが、群馬県は館林市にある製造所「館林うどん」が誇る渾身の一品。小麦粉よりも蕎麦粉の方が多い本格的な蕎麦っぽいけど……


「味匠庵」のチョイスを信じて──


デカい鍋にタップリのお湯を沸かし……


3〜4分ゆでて……


完成。



して、そのお味は──


これは非常に変わった蕎麦であり、できることなら皆さんも一食体験していただきたい。


まず、細い。かなり細くて、少し太めのそうめんかなってくらい。ゆで時間3分。すぐできる。なにせ細いから。

そして出来上がりもそうめんっぽいな……と思っていた。正直完全にナメていた。ところが食べてみたら……


_人人人人人_
> 超うまい! <
 ̄Y^Y^Y^Y ̄


うまみがすごい。まあ塩気だと思うのだが、絶妙な塩加減で、その細さも、そして歯応えも、すべてがマッチしていて文句なしで非常にうまい。

あっという間に1食ペロリ。


でね、思ったのだ。


これ、うどんなのではないかと。


だって作っているのも「館林うどん」だし……。


そのくらい「細いうどん感」があったんだけど、原材料を見ると「そば」のほうが先にあるので、これは完全に蕎麦。食べる前は「そうめんかな」と思い、食べた後は「うどんかな」と思ったが、正真正銘「そば」なのだ。

これは絶対に「冷」でいってほしい。「温」にしたらもったいないと思う。このうまさを100%体感するなら絶対に冷! 何回「うまい」と言うんだって感じだけど、本当にうまいから仕方ない。


ただ、蕎麦なのかどうか……みたいなところは正直ある。


これを相撲に例えるなら、ものすごく品格もあって強くて上手い力士がいるんだけど、マゲではなくモヒカンみたいな。髪型以外は完璧! ど、どうしようか……的な。

よって、「家」か「外」なら国技館。横綱審議会(横審)激震!……みたいな。ともあれ、うまい。本当に、うまい。

日本橋三越本店の地下「全国名産品・味匠庵」、さすがです。まさにこれは “隠れた味の発掘” なのではないだろうか。


執筆:干し蕎麦評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24

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