空気清浄機能搭載ヘッドホン「Dyson Zone」は音質に一切妥協なし&ノイキャン性能も超優秀で静寂の世界に連れて行ってくれる

GIGAZINE



ダイソンから2023年5月に登場した「Dyson Zone」は8個のマイクを使ったノイズキャンセリングに対応しており、ノイズまみれの環境でもサッと装着するだけで静寂に包まれることができます。さらに、40mmの大型ドライバーを搭載している他、着け心地にもこだわっているとのことなので、Dyson Zoneの音響性能や空気清浄機能をONにした際の音への影響などを確かめるべく、実際に装着して音楽を聴いてみました。

空気清浄ヘッドホン|ダイソン
https://www.dyson.co.jp/headphones/dyson-zone/dyson-zone.aspx

◆ヘッドホンのみで使用した際の音質チェック
Dyson Zoneは管理アプリ「MyDyson」と組み合わせることで高音域を鮮明にする「エンハンスド」、低音域も強調する「ベースブースト」、バランス重視の「ニュートラル」の3種の音質設定を選択できるようになります。


まずはノイズキャンセリング機能をOFFにした状態で音質設定を切り替えながら音楽を聴いてみました。「ニュートラル」と「ベースブースト」を比べると「ベースブースト」は低音の量が増えているのが分かりますが、「低音の音が強調されすぎて他の音が隠れる」という状況には陥っておらず、全体の音を保ちつつ低音を増幅している感じ。「エンハンスド」は「ニュートラル」との違いが少なめでした。

Dyson Zoneは8個のマイクを用いたノイズキャンセリング機能を備えており、ヘッドホンを2回タップすることで周囲の音を遮断する「アイソレーション」モードと周囲の音を取り込む「トランスペアレンシー」モードを切り替え可能。タップする場所は特に決まっておらず、イヤーカップでもヘッドバンドでもどこでもOKです。


「アイソレーション」モードではエアコンや換気扇、ポットのお湯が沸く音などの雑音をほぼ完全に遮断してくれる他、ノイズキャンセリング機能にありがちな「サーッ」というホワイトノイズもまったく聞こえませんでした。「トランスペアレンシー」は周囲の会話以外にキーボードをタイプする音など細かい音も耳に届けてくれます。特に優秀なのが「アイソレーション」と「トランスペアレンシー」を切り替えても音楽の聴こえ方が変化しない点。外音取り込みモードを備えたヘッドホンの中には「外音取り込みモードを有効化すると音楽がスカスカになる」という問題を抱えたモデルも存在しますが、Dyson Zoneでは「アイソレーション」と「トランスペアレンシー」のどちらを選んでも常に音楽を高音質で楽しめます。

Dyson Zoneの重さはヘッドホンのみでも589gあるので、装着する前は「長時間付けると耳や頭が痛くなるのでは」と考えていたのですが、ヘッドバンドやイヤーカップの形状が顔にピッタリ合ったからか、「眼鏡の上から装着」という不利な条件だったにもかかわらず約6時間装着し続けても痛くなる場所はありませんでした。


音楽の「再生」「一時停止」「音量調節」「スキップ」「頭出し」などは右耳側に搭載されたジョイスティックで操作可能。ジョイスティックのみで操作が完結するので、音楽や作業への集中を切らすことなく操作できます。また、Dyson Zoneを頭から外すだけで自動的にスリープし、装着すると自動的にスリープから復帰するので、電源ON・OFFの操作が不要なのもグッドポイントです。


◆シールドを取り付けて空気清浄機能をONにした際の音質
Dyson Zoneの最大の特徴はシールドを取る付けることで鼻と口に清浄済みの空気を送り込めることです。


空気を送り込む際はハウジング部分に搭載されたファンが稼働するため、ファン音が音質に影響しないかチェックしてみました。


空気清浄機能の風量は「OFF」「低」「中」「高」の4段階で調整できる他、ユーザーの動きの激しさに応じて風量が自動調節される「AUTO」も用意されています。音楽停止状態で風量を「低」に設定すると「アイソレーション」モードでも「フィ~」というファン音のようなモーター音のような音が耳に届きます。しかし、音楽を再生すればファン音はほとんど目立たなくなります。風量を「高」に設定すると音楽停止状態ではかなり大きなファン音が聞こえますが、これも音楽を再生すれば気にならなくなります。


Dyson Zoneを音楽停止状態で使う場合は風量が「高」になると気になるノイズが発生しますが、音楽再生状態ならほとんど気になることはありません。このため、Dyson Zoneを風量「高」で使う場合は音楽も同時に楽しむのがオススメです。

◆音声通話時にファン音をカットできるのか?
Dyson Zoneには音声収集用のマイクも搭載されており、ビデオ会議や音声通話のヘッドセットとしても使えます。通話音声にファン音が混ざってしまわないか気になったので「シールドなし」で録音した音声とシールドを取り付けて風量を「OFF」「低」「中」「高」に切り替えながら録音した音声の比較ムービーを作成してみました。ムービーを再生すると、どの設定でも音声にファン音が混ざっておらず、ファン音を効果的にカットできていることが分かります。ただし風量「高」ではファン音をカットする際に人間の声の一部もカットしてしまったのか、こもったような声になっています。このため、Dyson Zoneをヘッドセットとして使う際は風量を「中」までに抑えておくのがオススメです。

空気清浄機能付きヘッドホン「Dyson Zone」はファン音をカットしつつヘッドセットとして使える – YouTube
[embedded content]

Dyson Zoneの空気清浄機能を検証する記事は近日公開予定なのでお楽しみに。

なお、Dyson Zoneは2023年5月23日から日本での発売が始まっており、公式オンラインストアでは限定モデルの「プルシアンブルー/ブライトコッパー」が税込13万7500円、「ウルトラブルー/プルシアンブルー」が税込12万1000円で入手できます。

空気清浄ヘッドホン|ダイソン
https://www.dyson.co.jp/headphones/dyson-zone/dyson-zone.aspx#full_24_TradeUpCardCarouselSection


この記事のタイトルとURLをコピーする

Source

タイトルとURLをコピーしました