編集部から送られてきた3つの箱
編集部からたびたび厄介な物が送られてくる。(以前送られてきたもの→その①、その②、その③)今回送られてきたのは3つの箱だ。
このドラゴンの箱は、マーブル・ラン・ドラゴンという。木の板を組み合わせて作るキットのようだ。ハンドルをまわすとレールの上を銀の球が転がるらしい。楽しそう。
問題は、私は工作が大の苦手ということだ。大事な広告案件なのにこの私に本格的な工作キットを送る編集部、あきらかな人選ミスである。
初手から詰みかける
ひとまず開封してみた。
まずはらせん状のレールを作る。説明書を読むと…
Fragileと書いてあるし、その上にはなんかごちゃごちゃ書いてあって物騒だ。とはいえ木材である。そんなに簡単にパキっとはいかないであろう。
「もう終わりだね……君が小さく見える……」オフコースのさよならが脳内で流れ、目の前の景色が一気にセピア色に染まる。まさか初手から詰むなんて…。
こうなったら、アレをやるしかない。
そこからは今年一番の集中力で慎重に組み立てた。
しかし、後に気づいてしまう。壊れやすい部品には予備が用意されていたことに。
ここまでの工作下手ムーブを振り返って気づいたことがある。説明をちゃんと読まずにトライアンドエラーで乗り越えようとして、すべてが裏目に出ている。
最大の難関
説明書とにらめっこしながら作業を進める。
作業自体は楽しいのだが集中力も必要。ものすごく精神をすり減らす。
しかし、このあと、最大の難関が待ち受けていた。
似て非なる歯車が何種類もあり、向きも表裏・左右で異なる。間違え方が何通りもあるのだ。
本当にダメかと思った。当たり前だが、全部のパーツを説明通りに正しく差し込む必要がある。それがどれほど大変なことか。
そして合体
いよいよ終盤戦である。これまで作ったものを合体していく。
結局トータル7時間ぶっ通しで作業した。つかれた~。
工作への苦手意識があった私でも、「説明書をちゃんと読む」を実践することで完成させることができた。これは自信につながる。
時刻は夜12時を回っていた。今夜はもう寝て、動かすのは明日にしよう。
動くのか
翌朝。改めてドラゴンと対面する。
※編集部より アクリル部分の色は本来はクリアカラーです(製品ページ参照)。緑色なのはほりさんが組み立て時にアクリルの保護シートに気づかず組み立てたためです。 (緑の方がかっこいい説もある)
果たして、動くのか。
[embedded content]
動いた!!!
カラカラと音を立てながら歯車がまわり、銀の球を持ち上げる。球はドラゴンの口から吐き出され、左右のレールを伝って流れ落ちる。
なんだろうこの無意味装置は。
それ以来、テレビを見ているときなど、手持ち無沙汰になったときは必ずこの装置で虚無を回している。何の意味もない。私がハンドルを回して溜めた位置エネルギーを、銀の球がコロコロと転がりながら消費していくだけだ。ししおどしと同じかそれ以下の無意味さである。(ししおどしすら「ししをおどす」という大義名分がある)
しかし、それがよいのだ。
やればできる
いいおもちゃだと思う。工作は7時間もかかったしあきらめそうになったが、完成したことで自信につながった。できた装置の無意味加減も面白かった。大人の暇つぶしに持ってこいだ。
残りの2つの箱も簡単に紹介しておこう。
「マーブル・ラン・ドラゴン」ほか、こちらで予約注文受付中です!
マーブル・ラン・ドラゴンは、機械仕掛けの迷路です。
木製の工作キットになっているので、組み立てから楽しめます。
ニューイヤーツリー・パズルボックス
(リンク先で下にスクロールしてください)
ツリー・パズルボックスは、家族や友人のお祝いにおすすめの家型ギフトボックスです。
箱を開けるにはパズルを解く必要があり、プレゼントを隠しておいたり、飾っておいたりと、イベントの演出にぴったり!
バースデーケーキ・パズルボックス
(リンク先で下にスクロールしてください)
バースデーケーキ・パズルボックスは、お誕生日やイベントに、ちょっと変わった演出をしたいギフトボックスとしておすすめです!
機械仕掛けの箱の中に秘密があり、箱を開ける為に3つのパズルを解く必要があります。
表面に立てる年齢の数字はカスタマイズでき、プレゼントを受け取る人の年齢を設定することができます。