2023年6月28日、マクドナルドの新フェア「大人のご当地てりやき」が始まった。ご当地とてりやきはわかるが “大人の” とはいったい……? ともあれ3種類の「大人のご当地てりやき」を食べてみることにした。
結果、個人的には「2勝1敗」というのが正直なところ。「北海道じゃがバタてりやき」「大阪お好み焼き風ソースたまごてりやき」「博多明太てりやきチキン」の中で、唯一の黒星を喫してしまったのは……。
・大人とは?
そもそも “大人の” とは何なのか? てりやきバーガー自体は子供にも人気のメニューだし、登場した3種類のてりやきバーガーを見てもいまいち大人っぽさは伝わってこない。答えを求めてマクドナルド公式サイトを覗いてみると、以下のように記されていた。
「てりやきマックバーガーは、ジューシーなポークパティに甘辛いてりやきソースをからめて仕上げた、食べ応えとコクのある味わいが楽しめる、初の日本オリジナルのレギュラーメニューで、1989年の発売以来、多くのお客様に愛され続けているロングセラー商品です。
この味わいをさらにお楽しみいただきたいとの思いから、北海道、大阪、福岡それぞれのご当地グルメをイメージし、大人の味わいに仕上げた3つの “大人のご当地てりやき” をご提供します」
長々と書いてあるが、要するに「大人の味わいに仕上げた」ということらしい。じゃがバタやお好み焼きのどこが大人なのかはよくわからないが、テレビCMにはオダギリジョーさんと麻生久美子さんを起用されるとのことだ。確かにそこは大人である。
で、気になるのは大人の味云々より「どれが美味しくてどれがイマイチなのか」ということ。というわけで、発売開始直後の「大人のご当地てりやき」3種類を食べてみたので、以下で忖度無しのガチレビューをご覧いただきたい。
・北海道じゃがバタてりやき(450円)
てりやきバーガーに、じゃがバターとチェダーチーズが追加されたバーガー。思いのほかバターの香りが強く、ポテトは濃いてりやきソースに負けぬほど存在感がある。簡単にいえば「マイルドかつ濃厚なてりやきバーガー」といった印象だ。
さらに言うと、地味にチーズがいい仕事をしている! どちらかというとじゃがバターのサポート役として機能しており、後味にフワッと香るチーズはなかなかの名脇役。濃厚系が好きな方には余裕でオススメできる。当たり。
・大阪お好み焼き風ソースたまごてりやき(450円)
てりたまである、以上。……と言いたいところだが、実は「てりたま」とは結構違った。その理由は “お好み焼き風ソース” の存在で、てりやきソースに勝るほど「大阪大阪」「ソースソース」したバーガーに仕上がっている。
その分、味は良く言えば親しみやすく、悪く言えばジャンクな印象。また3つのメニューの中で圧倒的に「子供っぽい味」と感じた次第だ。ともあれ総合的には個性があっていいのではないだろうか? こちらも当たり。
・博多明太てりやきチキン(450円)
残念ながら、唯一の黒星は「博多明太てりやきチキン」とさせていただく。理由はズバリ「明太感が無かったこと」に尽きる。てりやきソースに負けぬほど結構な辛味はあったものの、それが「明太的な辛さ」で無かったことは残念だ。
言うなれば「ウマ辛てりやきバーガー」「てりやきホットソースバーガー」といった感じで、明太子の存在感は限りなく薄い。もちろん普通に美味しいものの、明太感を期待している人は「ただ辛いだけやん」となりかねないハズ。すまん、ハズレである。普通にウマいけれども。
・シャカシャカポテトもウマい
ご覧のように、個人的には「北海道じゃがバタてりやき」と「大阪お好み焼き風ソースたまごてりやき」がオススメだ。また同時発売の「シャカシャカポテト名古屋名物手羽先味」がなかなか美味しかったことも付け加えておく。ビールに合う味って感じ。
というわけで、マクドナルドの「大人のご当地てりやき」についてお知らせした。1番大人っぽい味の「博多明太てりやきチキン」がイマイチという皮肉な結果となってしまったが、基本的にはどれも普通にウマい! 現場からは以上です!!