ミロでヴィーナスを作る(デジタルリマスター)

デイリーポータルZ

2008年8月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。

夏まっさかり!学校に行ってる皆さんは、長い休みを陽気に満喫していることだろう。塾にがんばってる子も、いるかな?

どっちにしても、忘れてやしないかい?「夏休みの宿題」って奴を。おっといやなことを思い出させてしまってすまない子供たちよ。ではおわびに、大人力を駆使してこんな工作を提案してみようじゃないか。

明日に向かってー伸び伸び盛りのー♪

夏休みの工作といえば思い出すのが、牛乳パックやヤクルトの容器を使って作る水族館、車、などなど・・・。それ以外にも、級友の作品にはいろいろな工作や手芸が見られた。

例として、私が中学生のとき、夏休みが終わってから泣く泣く作った「バドワイザーのぬいぐるみ」をお見せしよう。

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全部手縫いである。3日間で作るという暇具合。

いっぽう工作なら、最もポピュラーな中の1つは「空き瓶の周りに紙粘土を貼って花びんを作る」というアレだろう。幼稚園の頃よく作らされた。ビー玉やおはじきを埋め込んで、南欧風の花びんを作ったりした(南欧風だ!という自覚は当時ないとは思うが)。

だがいまいち造形に明るくなくて、すごくいびつな花びんが出来上がっていた。南欧風のつもりが「黒ひげ危機一髪」みたいになってたりした(イメージです)。

それを今!30数年の時を経た今、あらためて童心に帰り、とりかかってみたい。ここでは「ミロ」の瓶を使う。

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最近は瓶タイプがなかなか売ってなく、近所中探し回ってしまった。 ミロじゃないとダメなのだ。なぜなのか?
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この写真でバレバレだ。

そう、「ミロのヴィーナス」をミロで作る。「ミロでヴィーナス」なのだ。

大人力を見せつけるのかと思ったら、ダジャレかよ!と、ああ、あなた行かないで!チャンネルはそのまま。

大人力の発露としては、紙粘土ではなく「石塑粘土」を使うところであろう。紙粘土はご存知のとおり、固まったあと彫ろうとしても毛羽立ってしまい、細かい彫刻ができない。その点、石塑粘土は乾いたあとは非常に固くなり、カッターなどで自由に彫れるのだ。勢いで4つ、2kgも買ってしまった。これも大人力だ、わはは(でも4つで1000円ほど)。

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「天然の石から作った粘土」なのだ。
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でも感触は紙粘土そのもの。
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このように瓶に一周貼り付けていく。懐かしい感触・・・。
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さて……これにどうやって女体を盛っていくというのだ。
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この瓶を芯にする場合、ここからヴィーナスを出現させるには巨大なオブジェを作るつもりでなければならない。しかしそれだと「ミロ」の瓶を使った意味、あんまりない。「花びん」という体裁もできればとっていたい。

なので「正面から像を貼り付けた感じ」に整え、後ろは瓶の口をあけておくことにした。

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こんなふうに。半径分、粘土で埋もれてます。
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途中経過。あーあ、って感じだがまだまだこれからだ!

詳しい知人に聞いたところ、この手の粘土は先に各部のパーツを作り、乾かしてから組み立てていくのだそうだ。私みたいにいきなり全体をカタマリで作ってしまうと、粘土がなかなか乾かず削り工程が遅くなる。こんなときはこの手だ。

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オーブンで速攻乾かそう。100度のオーブンで10分なら、瓶入りでも大丈夫だった。

乾いたところで上から粘土を盛っていくなり、削っていくなり工程を積み重ねる。

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衣のヒダをつける。陶芸の手びねりみたい。
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背中をあかすりしてあげています。

こういうことを、頭の中でなく実際にやってみると改めて思い出すのだが、私は美術は好きだったけれど彫刻・彫塑が苦手なんだった。

そうした点を踏まえて、ご確認下さい。

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ミロでヴィーナス。顔をいじるともっと乖離しそうなので止めといた。
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なんだかフクヨカさんになってしまった。直し方がわからないのだった。

大人力と言いつつ、実際は全然たいしたことなかった。お詫びします。

そして彫刻は苦手と書いたが、そんな自分にしては今回のは割と再現できたほうなのだ。だから嬉しくてつい、大きな画像をご披露してしまいました。再びお詫びします。

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