【米モダンリテール×アテスト調査】:米ユーザー、 ピンタレスト をショッピングアプリだと考えていない

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ピンタレスト (Pinterest)は、購入の意思を持つ人々に好まれるソーシャルプラットフォームであることを示そうとしてきた。しかし、新しい調査結果はそれが事実とは限らないことを示した。米モダンリテールと消費者調査のアテストの調査によると、回答者の44%はピンタレストで商品を購入したことがないと回答した。

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このストーリーは、アテスト(Attest)との共同編集調査の一部である。

ピンタレスト(Pinterest)は、購入の意思を持つ人々に好まれるソーシャルプラットフォームであることをブランドに示そうとしてきた。しかし、新しい調査結果はそれが事実とは限らないことを示している。

同社は今年初め、コンバージョン促進を目的とした新しいプログラム群を発表した。同社の売り文句は、ユーザーは買い物のアイデアを求めて同社のプラットフォームを使用するということだった。

CEOを務めるビル・レディ氏は当時、次のように述べた。「ほとんどのソーシャルメディアは、受け身のエンターテインメントだ。ユーザーは、友人の撮影した写真、ニュース、ダンスの動画といったものを見に来る。買い物をしに来る場所ではない。だがピンタレストには、過半数のユーザーが買い物のために訪れる」。

米モダンリテールと、消費者調査プラットフォームのアテストはこのほど、1000人の米国の消費者を対象として、ソーシャルメディアと買い物パターンについての調査を行った。回答者の3分の1以上はピンタレストを「使用したことがない」と回答した。さらに、同プラットフォームを頻繁に、または「ごく頻繁に使用する」と回答したのは4分の1ほどにすぎなかった。

ほとんどの人々はピンタレストを使用しないか、頻繁に使用しない

実際に、ピンタレストのユーザー数は増え続けているものの、そのリーチはメタ(Meta)やTikTokなどには遠く及ばない。同社は最新の決算発表で、月間アクティブユーザー数が4億6300万人と述べた。一方、TikTokは、インサイダーインテリジェンス(Insider Intelligence)によると、8億3400万人のユーザーを抱えていると推定される。また、メタは昨年後半に、インスタグラムの月間アクティブユーザー数が20億人を超えたと明かした。

ユーザー規模が小さいとはいえ、ピンタレストは自社のユーザーが商品を購入する可能性が高いことを証明しようとしている。しかし、米モダンリテールとアテストによる調査の回答者は、その主張と一致していないようだ。たとえば、回答者の44%はピンタレストで商品を「購入したことがない」と回答し、27%は「たまに」、または「稀に」しか購入しないと回答している。

ほとんどの人々は商品を購入する目的でピンタレストを使用していない

現在では、ほとんどのソーシャルプラットフォームが、何も考えずにスクロールして見るだけの場所ではなく、コンバージョンにつながるものだという主張を裏付けようとしている。たとえばTikTokはここ何カ月にもわたり、eコマースでのプレゼンスを拡大しており、メタもブランドのD2Cウェブサイトにリンク付けするのではなく、自社のアプリ内でブランドが購入の取引を行えるようにしている。

しかし、最近のこのような数値は、米国のソーシャルメディアユーザーが、これらのプラットフォームを購入のために使用するようになるには、まだ先のことだろうと示している。そして、メインストリームとは呼べないピンタレストには特にその傾向が強いだろう。

[原文: Modern Retail x Attest Research: U.S. users aren’t convinced Pinterest is a shopping app]

Cale Guthrie Weissman(翻訳:ジェスコーポレーション、編集:戸田美子)


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