あなたが出場する側として最後に運動会(体育祭)に参加したのはいつのことだろう? 私(サンジュン)が最後に体育祭に出場したのは、ざっと27年前の高校3年生までさかのぼる。27年前……自分で書いててゾッとしたよね。
それはさておき、つい先日のこと。一人娘の通う小学校で運動会が開催された。娘はピカピカの1年生なので私にとっても “初めての運動会” だったのだが、27年ぶりの運動会は私が知る運動会とは大きく違っていたのである。
・やる気満々
保育園時代の3年間、コロナの兼ね合いで私は1度も娘の運動会を生で見たことが無かった。運動会自体は開催されていたものの「数カ月後にDVDが届いてそれを見る」というのが、ここ3年間の “私と運動会” だ。
なので今回の運動会にかける私の意気込みは、もしかしたら娘以上に強かったかもしれない。「最前列を確保して娘の晴れの姿を目に焼き付ける!」と気合い満々で娘の通う小学校へ足を運んだ……のだが。
実際に繰り広げられた運動会は、私の知る運動会と大きく3つのことが違った。これが全国基準なのかはわからないが「最近の運動会はこんな感じなのか……」とカルチャーショックを受けた次第だ。
・その1:「全校生徒集合じゃない」
これはコロナが深く関連していると思われるが、娘の運動会は「1・3・5年生」と「2・4・6年生」の2部制で開催されていた。赤組と白組に分かれて総合点を争うのは昔と同じだったが、校庭にいるのは全校生徒の半分の生徒(と親)だったのである。
なので娘の出番は11時半頃に終了。その後は普通に授業を受けていた(逆もまた然り)。ぶっちゃけた話、私は娘にしか興味が無いので「娘の出番をぎゅっとしてくれてありがたい」と思えた効率的な編成である。
・その2:「弁当を親と一緒に食べない」
昔の運動会は「家族と一緒に弁当を食べる」どころか「複数の友達の家族と一緒に弁当を食べる」といったことも多々あった。……が、11時半に出番を終えた娘は教室でお弁当を食べていたし、私も普通に外で食事を済ませた。
私は今でも「人の家のご飯」が苦手なので、運動会で「友達のお母さんに勧められる弁当」は苦痛という記憶しかない。もちろん大勢で食事をする楽しさがあることは否定しないが、こういうスタイルがあってもいいのではなかろうか。
・その3:「事前に娘の出番がピンポイントで知らされる」
娘が出場したのは「50メートル走」「玉入れ」「ダンス」の3種目。そして運動会前日、娘が学校から持ち帰ったプリントには「50メートル走、〇〇さんは第9レースとの3レーンです」と記されていた。
玉入れとダンスも「このあたりにいますよ~」的なマップが渡されていたため、余裕を持って場所取りと撮影ができたことは大変ありがたい。そのせいか校庭にいた親が1カ所に陣取るようなことはあまりなく、全体的に譲り合って撮影が出来ていたように思う。
・効率的になっていた
もしかしたら娘にとっては全校生徒で運動会に臨んだ方が楽しかったのかもしれないし、こういった機会に友達の家族と弁当を食べることで学ぶことがあったのかもしれない。……が、親としては「効率的でええやん」と感じたことをお伝えしておく。
時代の移り変わりと共に運動会が変わるのも当然の話ではあるが、それでも私としては驚くことが多かった。ちなみに白組だった娘は、帰宅後「白組が負けたから」という理由で号泣していましたとさ。
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.