岸田文雄首相のインタビュー記事を掲載した米誌タイムに対し、外務省が見出しと中身が異なっているとして異議を伝えていたことが分かりました。
タイム誌に外務省が異議 「軍事大国」見出しの首相記事https://t.co/b3BCDLbGUj
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) May 12, 2023
見出しには、
Japan’s choice Prime minister Fumio Kishida wants to abandon decades of pacifism and make his country a true military power
(岸田文雄首相は、数十年にわたる平和主義を捨て、自国を真の軍事大国にしたいと考えている)
と書かれていますが、そのような内容をインタビューでは述べていません。
Exclusive: Prime Minister Fumio Kishida tells TIME’s @CharlieCamp6ell about his plans to transform Japan’s role in the world https://t.co/3OdnCQWV50 pic.twitter.com/E11D2WKhG6
— TIME (@TIME) May 10, 2023
電子版の見出しは「岸田首相が平和主義だった日本を軍事大国に変える」でしたが、「平和主義だった日本に、国際舞台でより積極的な役割を与えようとしている」に差し替えられています。
■
表紙の文言だけ見ると、とてもおどろおどろしい印象を受けます。
米TIME誌の表紙。「岸田文雄首相は、数十年に及ぶ平和主義を捨て去り、彼の国を本物の軍事大国にすることを望んでいる。」
日本のニュースだけ見ていると「北朝鮮や中国の脅威」がまず先に誇張され、それに対する対応という図式で説明されるので、この本質がわかりませんが、これが国際的な評価です。 pic.twitter.com/CGp9EGBkth
— 山崎 雅弘 (@mas__yamazaki) May 11, 2023
しかし、見出しと内容が異なっていることが問題になっています。
TIMEが「岸田首相が日本を軍事大国にしようとしている」と書いたと報じられているが、違っていた。「過去の平和主義を捨て、世界秩序と安全保障に積極的に関わろうとしている」と述べ、広島人としてのこだわりも述べている。ひどいな。https://t.co/YMC1XLxsuU
— Tsukasa Shirakawa(白川司) (@lingualandjp) May 11, 2023
電子版はさしかえられましたが、紙版の表紙はmilitary powerのままです。
岸田首相が「軍事大国」を目ざしていると思う日本人はいないだろう。電子版はさしかえたようだが、紙版の表紙はmilitary powerのまま。
首相記事掲載の米誌に異議 外務省https://t.co/gJ3epMCPZ2 pic.twitter.com/DCq1O5GaaJ
— 池田信夫 (@ikedanob) May 11, 2023
表紙だけで中身を読まずに「国際社会」を語る人がたくさん現れてしましました。
雑誌の表紙で「国際社会」を語らないでよ。これは見出しがおかしい。中身のインタビューは、広島生まれとして核廃絶を願うと言っている。 https://t.co/zFYnBjrs9j
— 池田信夫 (@ikedanob) May 12, 2023
エマニュエル大国大使はTIME誌に載ったことをお祝いしていますが、なんだか他人事ですね。
Congratulations to Prime Minister Kishida on the cover of TIME magazine! Development, diplomacy, and now deterrence—the Prime Minister is demonstrating his leadership in Japan, in the #USJapanAlliance, and next week with the @G7 summit. https://t.co/WDZOMpd3qf
— ラーム・エマニュエル駐日米国大使 (@USAmbJapan) May 10, 2023
TIME誌の表紙を飾った岸田総理、おめでとうございます!開発、外交、そして抑止力――首相は日本、日米同盟、そして来週のG7サミットでそのリーダーシップを発揮しています。