0~9歳向け子ども服ブランド「petit main」(プティマイン)の服に施されたひと工夫が、「お下がりを想定している」とツイッターで称賛を集めている。タグに名前記入欄が2つ設けられているという。
ブランドを手掛けるナルミヤ・インターナショナル(東京都港区)に取り組みの経緯を聞いた。
名前タグで「保護者も保育士もみんな助かる」
話題となっているのは、生後6か月の子を持つツイッターユーザー・ゆこゆこ(@meguminoamechan)さんによる2023年5月7日の投稿だ。紹介された写真をみると、子供服のタグ1枚に、2段に連なる名前記入欄がデザインされている。段の間には切り取り線が、最下部にはブランドロゴが書かれている。
投稿では取り組みを評しつつ、タグの効果について、「お下がりを想定している(下から順に名前の欄を使う)」「名前記名する場所がしっかりあることで保育園でも、なくならない」などを挙げている。
投稿は6400件以上のリツイートや6万8000件超の「いいね」を集め、「これほんと最初見た時感動した記憶ある」「たったひとつのタグに、ブランドの『思いやり』がつまってる」といった声があがっている。
ゆこゆこさんは9日、「企業側としてはタグひとつコストがかかるかと思いますが、ベビー洋服にお名前タグが付くと、保護者も保育士もみんな助かるなーと感じております」とJ-CASTニュースの取材に述べた。自身が保育士で、園児の服の名前探しに苦労している背景もある。一般的に保育園では、園児の着替えを日に数度するケースが少なくない。
反響を受けて、ナルミヤ・インターナショナルのプティマインPR担当は8日、「長く取り組んできたことを話題に取り上げていただき心からうれしく思います」と取材に答えた。
2段の名前タグはプティマインの子ども服全般に付属するほか、同社運営の「クレードスコープ」など導入している他ブランドもあるという。制作の狙いは次の通りだ。
「子ども服は約1年でサイズアウトすることが多く、まだ着られる状態のものが多く皆さまのお手元に残っていると思います。petit mainでは妹弟さんへのお下がりや、ご友人へのお譲りなど1着のお洋服を長く着ていただけるように、お名前欄の2段あるタグを5年ほど前より採用しております」