オランダ人デザイナーのマーティン・バース氏は「時計の中に人間が入っていて、時間が進む度に分針や時針を内側から描き直している」というように見えるアート作品「Real Time」を複数制作しています。インターネット上には「Real Time」の動作ムービーが投稿されており、奇妙な時計が動く様子を確認できます。
REAL TIME – PUBLIC WORKS – MAARTEN BAAS
https://maartenbaas.com/collections/real-time-public-works
Maarten Baas Real Time clock unveiled at Paddington’s… | Paddington
https://www.thisispaddington.com/article/maarten-baas-real-time-clock-50-eastbourne-terrace-paddington
「Real Time」は、あらかじめ録画した「人間が針を描き直すムービー」を実際の時間に合わせて映し出すアート作品です。ロンドンのパディントン駅に設置された「Real Time」の動作ムービーが以下。
Maarten Baas Real Time Clock, Paddington – YouTube
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時計の中に、小さな人間の姿が映っています。
人間が、時計の内側から分針を拭い取りました。
時計の隅でゴソゴソと何かを準備しています。
時計の中央から外側に向かって分針を描く小さな人間。
これで、時計の針が1分進みました。「Real Time」では、こんな感じに12時間分の映像が流れ続けます。
オランダのスキポール空港には、パディントン駅のものよりも大型の「Real Time」が設置されています。スキポール空港の「Real Time」が動作する様子は、以下のムービーで確認できます。
Real Time by Maarten Baas at Schiphol Airport – YouTube
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立ち疲れたのか、文字盤に寄りかかる時計の中の人。
ガサゴソと準備を始めます。
ワイパーで分針を除去。
残った塗料も布巾で拭き取ります。
そして、分針を描画。
はみ出た部分をキレイに拭き取ります。
これで、時計の針が進みました。手描きなのでぐねぐねと曲がっています。
なお、バース氏は「人力で描き直すデジタル時計」を楽しめるiOS向けの時計アプリ「Analog Digital Clock」もリリースしています。
Analog Digital Clock on the App Store
https://apps.apple.com/app/analog-digital-clock/id360985167
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