空気で冷却&加熱する靴の中敷き、エネルギー源は歩くこと

GIZMODO

テクテクでポカポカヒエヒエ。

暖かくて快適な日が続くとすっかり忘れてしまいますが、寒い冬は足元がポカポカするとうれしいもの。これからやってくる暑い夏は、足を冷やすとスッキリするもの。

足元をポカポカとヒエヒエにする対策として、靴下や靴の中敷きにこだわりがある人もいると思います。まぁ、手っ取り早いのはバッテリーを内蔵した靴なんでしょうが、靴を毎日充電するっていうのもな…。じゃあ、歩く力を原動力としたらどうでしょう。

空気の流れで足を快適な温度に

Solecoolerが開発するインソール「Climfeet」は、バッテリーもなければ使い捨てることもないポカポカorヒエヒエ中敷きです。

開発のヒントとなったのは、キャンプ用品のファイヤーピストン圧気発火器)。シリンダー内部の空気を急激に圧縮して使う火起こし道具です。

Climfeetはシリンダーではなく、シリコンと銅でできた密封バブル形状を採用。裏と表でバブル形状のインソールの硬さが異なり、片側は柔らかく柔軟性があり、もう片側はそれよりは硬め。それぞれの層とバブルが壁となり、その隙間にある小さな穴がノズルの働きで空気の移動を促します。

足を地面に着くことで、柔らかい層が圧縮されバブルから空気が硬い層へ押し出されます。この圧力により、ソールの温度は約4度ほど上昇。足を上げると空気はまた元の場所(柔らかい層のバブル)に戻り、これによって温度が下がるクーリング効果が得られます。

中敷きはどちらの層を下に敷いても温度変化は可能ですが、柔らかい層を上(足に当たる方)にした方が冷却効果が、下にするとヒート効果が感じやすいとのこと。また、温度変化を最も感じやすいのは、気温が20度以下30度以上のとき。

Image: Solecooler

バッテリー不要で歩くだけでポカポカにもヒエヒエにもなる賢いインソールなのですが、難点が1つ。歩いてないとダメなんです。立ち止まったり、座っているときはポカもヒエもないただの中敷き。

しかも、Climfeetはお値段70ドル(約9,000円)。…なるほど、これは今後に期待したい系かなぁ。

Source: Solecooler