Microsoftが、純正ブラウザ「Microsoft Edge」に仮想通貨ウォレットを搭載する内部テストを行っていることが一部ユーザーによって報告されています。仮想通貨ウォレットではユーザーが仮想通貨や非代替性トークン(NFT)の取引を安全かつ円滑に行うことができるとされています。
Microsoft is testing a built-in cryptocurrency wallet for the Edge browser | Ars Technica
https://arstechnica.com/gadgets/2023/03/microsoft-is-testing-a-built-in-cryptocurrency-wallet-for-the-edge-browser/
Microsoft is testing a built-in crypto wallet in Microsoft Edge
https://www.bleepingcomputer.com/news/microsoft/microsoft-is-testing-a-built-in-crypto-wallet-in-microsoft-edge/
仮想通貨ウォレットとは、仮想通貨取引に必要な公開鍵暗号を格納するデバイスや媒体、サービスです。仮想通貨ウォレットを使用することで、仮想通貨を使用する際に取引を手軽に承認することができます。
Albacoreというユーザーが仮想通貨ウォレットを組み込んだMicrosoft Edgeがテスト中であることを発見し、そのスクリーンショットを公開しています。
Newest in the gauntlet of questionable upcoming Microsoft Edge features, a crypto wallet ????
Not really sure how to feel about this kind of thing being baked into the default browser, what are your thoughts?
More screenshots of the UI in the next tweet ➡️ pic.twitter.com/GAUPiZGLIY— Albacore (@thebookisclosed)
公開されたスクリーンショットには「この機能はMicrosoft Edgeに組み込まれているため、拡張機能をインストールしなくても簡単に仮想通貨を使用できます」と記されています。
この機能のテストを行ったテクノロジー系ニュースメディアのBleepingComputerによると、ユーザーはまず自身の仮想通貨を保護するためのパスワードの設定と、パスワードを忘れた際のリカバリーフレーズを設定する必要があるとのこと。
パスワードの設定などが完了したら、ウォレットが自動的に一意のアドレスを生成し、ユーザーはイーサリアムなどの仮想通貨の取引が可能になります。Microsoftは「このアドレスは各ウォレットを識別し、仮想通貨の購入や受け取りなどの取引に使用されます。生成されたQRコードを使用することでパブリックアドレスを共有することもできます」と記しています。
Microsoft Edgeの仮想通貨ウォレットでは「Explore(探索)」タブを開いて仮想通貨に関するニュース記事を閲覧したり、「Assets(資産)」タブで自身が入手したNFTを閲覧したりすることができるとされています。
ニュースメディアのArs Technicaは「これらの機能が便利か迷惑かどうかは、各個人の問題です。詐欺が横行する仮想通貨市場を考えると、危険なサードパーティ製の拡張機能のインストールを必要としない、組み込み型の仮想通貨ウォレットが搭載されることはある程度の価値があるかもしれません」と述べています。
なお、仮想通貨ウォレット搭載のMicrosoft Edgeは記事作成時点で限られたユーザーでのテストが行われており、一般ユーザーに公開されるかどうかは未定です。Microsoftの広報担当者は「お客様の新しいエクスペリエンスを探るために、新機能を定期的にテストしています。Microsoftはお客様からのフィードバックを得ることを楽しみにしていますが、現時点でコメントすることはありません」と述べています。
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