新しい スキンケアブランド 、新生児との生活、有害な男らしさや政治の反動について語る:シンガーソングライター ジョン・レジェンド氏

DIGIDAY

エミー賞、グラミー賞、オスカー(アカデミー賞)、トニー賞の4賞を制覇するEGOTは、これまでわずか17名しか達成していない。この偉業を達成したひとりであるシンガーソングライターのジョン・レジェンド氏は、ワインやファッションなどのベンチャー事業を数々手掛けており、最近ではスキンケアに事業にも乗り出した。

エミー賞、グラミー賞、オスカー(アカデミー賞)、トニー賞の4賞を制覇するEGOTは、これまでわずか17名しか達成していない。この偉業を達成したひとりであるシンガーソングライターのジョン・レジェンド氏は、ワインやファッションなどのベンチャー事業を数々手掛けており、最近ではスキンケアに事業にも乗り出した。最新のGlossyビューティ・ポッドキャストで、同氏は2月1日にCVSでデビューし3月にはウォルマートでも発売される新ブランド「ラブドワン(Loved01)」の詳細について明らかにした。第3子が生まれたばかりの同氏は、メラニン色素が豊富な肌への対応、クリエイティブデザインの過程でインスピレーションを与えたもの、そして手ごろな価格帯を設定した理由など、ブランド開発のプロセスについて語った。さらにはジェンダーニュートラルなブランドコンセプト、昨今の文化におけるジェンダーの状況についても触れた。男性がもっと自分の肌をケアするようになり、気持ちを周りの人々に伝え「ソフトライフ」を受け入れるようになった理由、さらには家父長制的な考えの人々からの反発や、政治への影響についても言及した。

以下に、読みやすさのために若干編集してポッドキャストからの追加のハイライトを紹介する。

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メラニンが豊富な肌のスキンケア市場に欠けているもの

「最近になってようやく研究でも、皮膚科学でも注目されるようになってきた。肌の色が濃いとどのような違いがあるのか、そして特有の症状としてどのようなものが現れ得るのかについて、将来の皮膚科医たちが学校で使う教科書でもあまり扱われていない。FDA(米食品医薬品局)の承認時にも、私たちの肌にはそれほど注意が払われていない。製品が効果的で安全であると表記するにあたって、色の濃い肌でのテストは必要ではないのだ。このような課題にもっと注意が払われて発展していくこと、そして配合において肌の特異性を考慮することが必要だと考えている。いままで欠けていたこれらのことを効率的な方法で、なおかつ入手しやすく手ごろな価格で実現することが、ラブドワンにとってのスイートスポットなのだ」。

スキンケアを受け入れるようになった男性たち

「『自分の肌をケアしており、独自のスキンケアや美容のルーティンを持っている』と伝えることに問題は無いと、誰もが感じているのは良いことだ。おそらく10~20年前は、このようなことを人前で話す男性は多くなかっただろう。でも、このような話題について話し、人々とシェアすることが大丈夫になったのは素晴らしいことだ。誰もが肌を持っており、自分でしっかりとケアするにも、自分たちのことを念頭に置いて作られた製品を持つにも値する。男性、女性、ノンバイナリー、すべての人が自分自身のケアを気兼ねなくできるようになれればと思う」。

変わりゆく文化のなかでの、男らしさ

「男性は傷つきやすく、自分自身をいたわりスキンケアもする。このような考え方が受け入れられる方向へとシフトしているため、多くのことが起こっている。この考え方には反発もあり、『男性はもっと男性的で、伝統的な男性の役割を担うべき』と考える人もいる。考えてみれば、多くの文化的な変化は経済的な要因によっても引き起こされている。経済は製造業からサービス業へと移り、伝統的に男性が従事してきた建設や製造などが占める割合は以前よりも縮小している。職場に女性が増え、伝統的に男性が従事してきた仕事の割合が縮小したことが、人々にどのような影響を与えたのか、『これが意味するのはどのようなことか?』と、さまざまな議論がなされている。これらすべてをどのように分析するかは、私には分からない。しかし男性の未来について考えるのは、興味深いことだと思う」。

[原文:John Legend on his new skin-care brand, life with a newborn, toxic masculinity and backlash politics

LIZ FLORA(翻訳:田崎亮子/編集:山岸祐加子)


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