パブリッシャー勢は2022年、トラフィックの大きな落ち込みは経験しなかった。ただし、前年までと比べて広告提供数は増えた一方、トラフィック増を経験したパブリッシャー数は少なかった。米DIGIDAYでは2022年12月、パブリッシャー約70人を対象に2022年のトラフィック増減と広告プロダクト増減について調査した。
パブリッシャー勢は2022年、トラフィックの大きな落ち込みは経験しなかった。ただし、前年までと比べて広告提供数は増えた一方、トラフィック増を経験したパブリッシャー数は少なかった。
これは2022年12月、パブリッシャー約70人を対象に実施した米DIGIDAY調査の結果だ。
同調査では、半数近くのパブリッシャー(46%)が2022年、トラフィックが増加したと回答した。この数字自体は悪くないものの、57%がトラフィック増と回答した2021年の結果を下回った。より具体的には、2022年、トラフィックが顕著に増えたと回答したパブリッシャーの割合に大幅な減少が見られた。2022年度、顕著なトラフィック増があったと回答したのは7%であり、2021年の18%を大きく下回った。トラフィックがある程度増加したと回答したパブリッシャーの割合は、2022年と2021年で変わらず、39%だった。
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一方、2022年にトラフィックが減少したと回答したパブリッシャーの割合は、2021年に比べて増加した。回答者の3分の1以上(35%)が2022年にトラフィック減が見られたと回答しており、4分の1未満(24%)だった2021年の結果を下回った。
注目すべきは、今回、大半が中間的な答えを返した点だ。2022年度、トラフィックが「多少増えた」「多少減った」あるいは「増えも減りもしなかった」と回答したパブリッシャーが全体の85%を占め、著「しく増加」あるいは「減少した」と答えた者はごく少数だった。
2022年度は、トラフィック増を経験したところが減り、トラフィック減を経験したところが増えるなか、発表するタイトル数は増やさなかったものの、提供する広告数を増やしたパブリッシャーが多かったことが、DIGIDAYによる今回の調査で判明した。
調査によれば、2022年度、発表したタイトル数に増減がなかったパブリッシャーが大半を占めた。3分の2以上(69%)が、2022年に発表したタイトル数に増減はないと回答し、2021年の55%を大きく上回った。
一方、2022年に発表したタイトル数が増えたと回答した割合は、2021年に比べて減少した。今回、そう回答したのは対象者の4分の1で、2021年の3分の1以上(39%)を下回った。2022年は発表したタイトル数を減らしたと答えたパブリッシャーは、ごく少数でわずか7%だった。
もっとも、2022年の広告プロダクトに関するパブリッシャーの姿勢は、タイトルのそれとは少々異なっていた。半数以上(54%)のパブリッシャーが、2022年は広告プロダクトの数を増やしたと回答した。この数字は、広告プロダクト数に増減はなかったと回答した37%、広告プロダクトを減らしたと回答した8%を明らかに上回る。
ただし、その54%も、61%が広告プロダクトを増やしたと回答した2021年よりは少ない。しかも2022年度は、広告プロダクト増自体の数字も小さかった。2022年は、広告プロダクトを多少増やしたとの回答が47%だったのに対し、著しく増やしたとの回答はわずか7%に留まった。
[原文:Digiday+ Research: Publishers grew ad offerings last year as fewer saw traffic increases]
Julia Tabisz(翻訳:SI Japan、編集:島田涼平)
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