URLを短縮する代わりに怪しげな長文リンクに変えてしまう「verylegit.link」

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Twitterなどの文字数制限があるサービスでURLを共有する際に便利なのが、BitlyのようなURL短縮サービスです。URLを短く見やすくするURL短縮サービスとは正反対の、「URLを長く怪しく見せる」サービス「verylegit.link」が登場しました。開発者はハッカーの@mangopdfさんです。

Heaps legit links
https://verylegit.link/


verylegit.linkの使い方は簡単で、上記URLにアクセスしてテキストボックスに変換したいURLを入力して「Make it look dodgy」をクリックするだけ。今回はGoogle検索のトップページURLである「https://www.google.com」を変換してみました。


出力されたURLは「http://win2003.verylegit.link/ip-camera)307windows-update_.min.js.rar.dmg」で、「Copy to clipboard」をクリックすればコピーできます。


ただし、記事作成時点ではverylegit.linkを使ってURLを変換しても「Google App Engineのクレジットを使い果たしてしまった」と表示されるウェブページにリンクされてしまいます。どうやらGoogle App Engineを使ってverylegit.linkを構築したものの、クレジットがなくなりサービスが利用できなくなったようです。このページには「心配しないでください、24時間以内に修正予定です」とも記されているので、すぐに利用再開となることが期待できます。


なお、verylegit.linkのソースコードはGitHub上で公開されているため、URLを無駄に長文化するシステムを独自に構築することなら可能。

GitHub – defaultnamehere/verylegit.link: A URL shortener, but it makes the URLs look extremely dodgy instead
https://github.com/defaultnamehere/verylegit.link

開発者の@mangopdfさんによると、verylegit.linkで生成されるURLは、ドメイン名が異なってもそのあとに続く「/」以下のディレクトリが同じなら同じウェブページへリンクされるように設計されています。例えば「verylegit.link/exploit+411botnet.xlsx.rar.pdf」と「win2003.verylegit.link/exploit+411botnet.xlsx.rar.pdf」は、ドメイン名が「verylegit.link」と「win2003.verylegit.link」で異なるものの、ディレクトリは同じため「同じウェブページ」にリンクされるわけです。

@mangopdfさんは「verylegit.linkで生成されるURLは普通の短縮URLサービスと同じくらい安全だと思います」と記しながら、「ただし、URLが危険なウェブページにリンクしていたとしても送信元を信じてURLをクリックするしかありません」とも記しており、verylegit.linkで生成されたリンクは自己責任で開くようお願いしています。

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