イングランド1部ブライトンの日本代表MF三笘薫(25)が2023年1月29日に行われたFAカップ4回戦リバプール戦に先発出場し、試合終了間際に決勝点を挙げチームを勝利に導いた。
試合は前半30分にリバプールがFWハーベイ・エリオットのゴールで先制。同39分にブライトンDFルイス・ダンクがゴールを決めて同点とし1-1のまま後半アディショナルタイムに突入した。
本場イングランドで最も「ホット」な選手
劇的ゴールが生まれたのはアディショナルタイム2分過ぎだった。左サイドからのクロスをペナルティーエリア内で受けた三笘は右足でトラップ。ボールを空中に浮かせたままフェイントを入れ、そのまま右足でゴールを決めた。これが決勝点となりブライトンが2-1で勝利した。
韓国では代表エース孫興民(ソン・フンミン、30)がイングランド1部トッテナムに所属していることから同リーグの注目度が高く、複数の韓国メディアが三笘の逆転ゴールを速報した。
地元通信社「聯合ニュース」(WEB版)は、公式サイトに三笘のゴールシーンの動画をアップしプレーを絶賛した。ブライトンでプレーしている日本人選手の三笘がイングランドFAカップでリバプールを相手に劇的ゴールを決めてチームを16強に導いたとし、「ボールを自由自在に扱った三笘の幻想的な個人技」と評した。
主要メディア「朝鮮日報」(WEB版)は、「三笘がプレミアリーグを振り回す」とのタイトルで記事を公開し、三笘はサッカーの本場イングランドで最も「ホット」な選手であると称賛した。そして三笘が栄養学の専門家に相談しながら食事のメニューを考えていることなどを解説し、徹底した自己管理で旋風を巻き起こしていると報じた。
スポーツメディア「Sportal Korea」(WEB版)は、三笘はリバプールまでを倒してさらに「株価」が上昇したと伝えた。三笘はイングランド・プレミアリーグで注目されているウイングのひとりで、「ビッグクラブの移籍は夢ではないだろう」との見解を示した。
「スポーツ朝鮮」(WEB版)は、三笘はゴール前で極度の落ち着きを見せブライトンの英雄になったと称賛した。三笘のゴールは02年W杯日韓大会のポルトガル戦で朴智星(パク・チソン、41)が決めたゴールのようだったと解説した。