作曲のアイデア探しに最適! 音楽制作のスケッチ用アプリ「Note」がAbletonから登場

GIZMODO

頭に浮かんだ音楽のアイデア、これでもう逃さない。

近年、音楽制作ソフトに限らず、スマホやタブレッド向けの音楽アプリを駆使して作曲を行なう音楽クリエイターが増えています。

そんな中、ミュージシャンの間で人気を博しているドイツ生まれの人気音楽制作ソフト「Ableton Live」を開発するAbleton社が新たにiPhoneとiPadで利用できるiOSアプリ「Note」をリリースしました。

[embedded content]
Video: Ableton Japan/YouTube

Noteは、一般的な音楽制作アプリとは異なり、音楽制作の初期段階向けに設計されたスケッチ用の音楽アプリ。ユーザーは、Ableton Liveから厳選されたドラムキット、メロディー楽器、シンセのほか、周囲の音を録音できるサンプラーを使って、多彩なサウンドを作ることができます。

ableton_note_0005_1_Begin-with-a-beat_RGB_72dpi
Image: Ableton
ビートの作成

たとえば、16パッドのグリッドで使用できる56種類のドラムサンプルが搭載されたドラムキットでは、ビートの打ち込みはもちろん、全体のクオンタイズや演奏のタイミングの修正のほか、ビートの繰り返しなどで、リズムを重ねることも可能。

ableton_note_0004_2_Start-with-a-melody_RGB_72dpi
Image: Ableton
メロディーの作成

メロディー楽器は、261種類のシンセサイザー、または36種類のメロディック・サンプラー音源から選択でき、25パッドのグリッドやピアノロールを使って複数の音を同時に演奏することも可能。さらにキーを設定すれば、瞬時にハーモニーが作成できたり、オーバーダブでコードを重ねることもできます。

ableton_note_0003_3_Sample-your-environment_RGB_72dpi
Image: Ableton
周囲の音をサンプリング

サンプラーでは、パーカッシブなリズムをDrum Samplerに、音をMelodic Samplerに録音して、独自のドラムやメロディー音源の作成も可能です。

ableton_note_0002_4_Capture-improvisations_RGB_72dpi
Image: Ableton
即興演奏を録音する

またドラムキット、メロディー楽器、サンプラーは、パラメータの調整やエフェクトを適用することで、自分好みの音作りも楽しめます。ちなみにNoteにはAbleton Liveにも搭載されている、作曲のスケッチに最適な演奏のキャプチャ機能も搭載。この機能では、演奏を始める前に録音ボタンを押さずとも、演奏後にキャプチャボタンを押せば、あら不思議。なんと、Noteがテンポとフレーズの長さを検知して、自動的にループを作成してくれます

さらにNoteで注目したいのは先述の内蔵音源を使って、作曲のアイデアを探るだけでなく、アプリで作った楽曲のアイデアをさらに膨らますことができる点です。

ableton_note_0001_5_Create-variations_RGB_72dpi
Image: Ableton
バリエーションの作成

さまざまな音の組み合わせや曲の構成を試すことが可能なグリッドを使ったNoteのセッションビューでは、ループを重ねてクリップを変化させたり、複製してアイデアの異なるバージョンを作成することもできます。またNoteで作った楽曲はオーディオファイルとして書き出すことも可能。これにより簡単に自分のアイデアを友人や共同制作者と共有することができます。

ableton_note_0000_6_Continue-your-ideas-in-Ableton-Live_RGB_72dpi

そのほかにもAbleton Cloudを使ったAbleton Liveとの連携も可能。アプリから離れることなく、直接NoteセットをAbleton Liveに送信できるこの機能を使えば、Noteセットのサウンドやサンプル、エフェクトがすべて配置された状態でLiveに表示されます。これによりAbleton Live上で続けて編集が可能になり、ユーザーはNoteで作った楽曲のアイデアをブラッシュアップしていくことができます。

jTaBfYvM
Image: Ableton

NoteはAbletonらしくシンプルかつ感覚的に使えるので、音楽制作経験者はもちろんのこと、まずはモバイル環境から音楽制作を始めてみたいという人にもおすすめ。

現在は、App Storeから1,000円でダウンロードできます。気になった人は早速Abletonの公式サイトでNoteの詳細をチェックしてみてください!

Source: Ableton

タイトルとURLをコピーしました