遭難者の命を「登山アプリ」が救った! 圏外でも位置共有できるハイテク機能、救助現場で活用進む

J-CASTニュース

   登山中に遭難した父親を、登山アプリ「YAMAP」で発見できたという体験談が、ツイッターで話題となった。登山者の位置情報を家族や友人と共有できる「みまもり機能」が救助に役立ったという。

   アプリを運営するヤマップ(福岡市)は、J-CASTニュースの取材に対し、利用者からの相談を受けて実装した機能だと明かす。

  • 登山地図GPSアプリ「YAMAP」

    登山地図GPSアプリ「YAMAP」

  • 活動を記録できる

    活動を記録できる

  • みまもり機能の仕組み1

    みまもり機能の仕組み1

  • みまもり機能の仕組み2

    みまもり機能の仕組み2

  • みまもり機能の仕組み3

    みまもり機能の仕組み3

  • みまもり機能の仕組み4

    みまもり機能の仕組み4

「みまもり機能」で遭難者の緯度・経度の位置情報が分かった!

   23年1月中旬にツイッターで紹介された体験談によれば、投稿者は数年前に父にYAMAPを勧めており、自身はそのみまもり機能を用いていたという。

   ある日、投稿者の父は週2、3回ほど登っている慣れた山で滑落し、動けなくなってしまった。投稿者はアプリを通して、遭難した父の緯度・経度の位置情報を把握し、消防へ伝えた。消防航空隊は40分ほどで現場に訪れたという。発見された父は、低体温かつ大怪我を負っていたものの一命をとりとめることができたそうだ。

   投稿者は、アプリを運営するヤマップや救助に携わった人々に感謝し、登山者にみまもり機能の使用を勧めている。

   ヤマップ代表取締役CEO・春山慶彦さんは2023年1月17日、ツイッターで「お父様のご生命が助かって何よりです。YAMAPの社内メンバー一同、よろこんでおります」と体験談の共有に感謝した。

   YAMAPは、スマートフォンのGPS(全地球測位システム)で自身の位置情報や登山ルートを把握できるアプリだ。2013年3月1日にリリースされ、23年1月までに350万回以上ダウンロードされた。

   登山口で地図を開き「活動を開始」ボタンを押すと、自分が歩いた軌跡や標高、活動時間などを記録する。みまもり機能を有効にすると、登山活動の記録を行っている間、通知先に設定した家族や友人に位置情報を共有できる。

   どうやって電波の届きにくい山の中で、登山者の位置情報を知らせることができるのか。取材に対しヤマップは、利用者が増えるほど、位置情報が多く集まる仕組みがあると説明する。

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