タイ米などで知られる細長いお米、インディカ種は茹でる調理法がよくとられるらしい。
茹でてからお湯を切ってそのまま食べることもあれば、茹でたあと蒸したりするという。
で、この茹でる方法は日本で一般的に食べられるジャポニカ種には向かないとされる。向かない……? どう向かないんだろう。むしろ興味がわくじゃないか。
※2007年5月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。
お米を「茹でる」発想のなさ
子どもの頃、お米は炊飯器で炊くものだとばかり思っていた。それ以外の方法で食べられるなんて考えつかない。だって、お米、固いじゃないか。
炊飯器の中でなにか難しい操作が行われ、それでなんとか食べられるようになるのだと、炊飯器というブラックボックスありきの食べ物だと思っていた。
だから土鍋でお米が炊けると聞いたときは驚いたし、パエリヤやピラフを作るときお米のままフライパンに入れると知ったときはまさかと思った。
インディカ種は茹でるらしい
だから、タイ米などのあの細長いお米、インディカ種はむしろ茹でて食べると聞いたときは信じられなかった。
茹でてからお湯を切って食べることもあれば、茹でたあと蒸して食べたりもするという。知れば知るほど深いぞお米。
で、この茹でる方法はジャポニカ種と呼ばれる日本でメジャーなお米には向いていないとされているそうだ。
「どう向いていないのか」今日はしっかり確かめたい。
「湯取り法」と「炊き干し法」
グラグラ沸いている大目のお湯に水を切ったご飯を投入。
茹でるのが不向きとはいえ、まさか食べられないなんてことにはなるまいて。
インディカ種のように、茹でてから蒸す方法を「湯取り法」、ジャポニカ種のように普段食べる例の「炊く」のは「炊き干し法」というのだそうだ。
干しているつもりは全くなかったのだが、そう呼ばれてる。へー。
なんだ、美味しいじゃないか
どのように不向きなのか。食べてみる。
…………。
…………?
あれ? ゆでたお米、ちゃんと美味しかった。
たしかに、炊いたときのあのふっくら感はない。おかゆのようなさらさらした感じだが、もったりせず、さっぱりしている。
水多めで炊いてしまったときのべチャッとしたのとも違うし、意外な味ではないけど初めての新鮮な口当たりだ。
残りの半分は例の「湯取り法」を実践。茹でた後 蒸してみた。
エスニックな雰囲気に
湯取り法はインディカ種ならではのお米の食べ方だそうだ。
こうしてやってみるとジャポニカ種のウチのお米もなんだかタイ米のような風情になった。心なしか、長細くなってないか? 不思議。
お米1粒1粒はネットリしていて味もいつものお米、なんだけどそれぞれがくっつかないでサラサラしている。へえ。
お米、茹でても美味しいということが分かりました。しかも茹で時間5分&お好みで蒸らし少々という超短時間で食べられる。
炊飯器が壊れたとき、一刻も早くお米を食べないと困るときにはいいかもしれないです!